八千代市では、長引く新型コロナの影響で打撃を受けている市内事業者を支援し、地域経済を応援することを目的に「キャッシュレス決済ポイント付与事業」を昨年11月から第1弾、第2弾の2期にわたり実施してきました。
この事業は、地域振興券(紙)を販売・配布した場合の負担や感染リスクを軽減するほか、キャッシュレス決済システムの活用を広く浸透させることによって会計時の感染リスクを抑えるという側面もあります。

第1弾 (2020年11/1~12/31)、第2弾(2021年1/1~2/28)ともに、20%ポイント還元・付与上限(3,000円相当/回、15,000円相当)という条件としましたが、キャンペーン内容が魅力的だと大変好評をいただきました。当初は第1弾~2弾の期間を合わせて4億円を想定していましたが、1月下旬の時点で5億円に達したほど大変多くの方にご活用頂けました。
なお、紙の地域振興券のように印刷や人件費のコストがかからず、また国の交付金活用によって市としての負担額は1割弱で実現しています。

第3弾を計画するにあたり、第1弾・2弾の施策による効果を検証しました。
第1弾では、市内中小企業のみを対象としたものの、まだ利用できる場所が多くなかったうえに利用する方も限られていました。
第2弾では大型チェーン店や大型商業施設のテナントに入っている店舗での利用も可能としたところ、利用できる機会が各段に広がったため新規で活用される方が増え、それに伴い地元中小企業でも導入が進みました。しかしながら、本社が市内に無いためせっかくの税収が(地元へ流れず)八千代市外へ流出する金額が多く、地元還元の意味合いが薄れてしまいました。
そこで、第3弾は「より地元へ効果的に貢献できる」ことを狙いとし、①市内中小企業を対象(第1弾と同様) ②30%ポイント還元 としました。
第1弾の時よりもPayPayを導入している市内中小店企業が増えているとはいえ、第2弾に比べると対象店舗は限られてしまいますので、利用者に魅力を感じてもらえるように20%⇒30%に還元率を上げています。

「PayPay第3弾」の実施が3月議会で無事可決され、いよいよ令和3年5月から約2か月間キャンペーンを再開します。ぜひ多くの方に利用していただければと思います。

[八千代市×PayPay]対象のお店で最大30%戻ってくるキャンペーン第3弾
(詳細情報)
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/160506/page100079.html
ペイペイ30%2021-04-19


いくつかご質問について回答をご紹介します。

【質問】
「ポイントはどのように付与されますか?」
【回答】
キャンペーン期間中(令和3年5月6日(木)~6月30日(水))に市内の対象店舗でPayPayでお支払いされた金額が対象となり、支払額の最大30%のポイントが付与されます。PayPay残高、クレジットカード(ヤフーカード)、PayPayあと払い(一括払いのみ)でのお支払いが対象です(ヤフーカード以外のクレジットカードでのお支払いは対象外)。
なお、ポイント付与は、お支払いの翌日から起算して30日後を予定しています。

【質問】
なぜキャッシュレス決済なのですか?一部のひとだけが恩恵を受けた形となり素直に喜べません。
【回答】
今回はコロナ感染拡大防止と市内事業者の支援を両立させるという課題を踏まえ、人の手を介さず準備・実施が可能な非接触電子決済ツールに絞りました。新しい生活様式として、市内でのキャッシュレス決済の導入促進も目的としておりますことをご理解頂ければ幸いです。
5/12には、スマートフォンの使い方やキャッシュレス決済に不慣れな方への説明会も行っていますのでぜひご活用ください。


そのほか、私のTwitterにも次のようなご質問をいただきましたのでご参考までにご紹介します。


【回答】
PayPayは①スマホやパソコンさえあれば店舗が無料で導入出来る②利用者も店舗も煩雑な操作がいらない、という点で今回の事業を市が実施するための環境(いわゆるプラットフォーム)が整っており、コストや手間をかけることなく限りある予算をポイント還元に回せたことが主な理由です。他のキャッシュレス決済も検討しましたが、店舗に導入コストの負担を強いるため、使える場所が少なくなり一部のお店にメリットが偏る可能性がありました。PayPayとの併用もかえって煩雑さを招きます。また、コストが嵩み還元率が低くなると、予算に見合う効果が期待できない懸念もありました。


他にも第1弾からのよくある質問が以下リンク先の「キャンペーンに関するQ&A」でまとめられていますのでご参照ください。
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/160506/page100079.html