八千代市政を考えるブログ

千葉県八千代市では、今どんなことが問題になっているのでしょうか?
身近な疑問、改善できそうなこと、千葉県から見た八千代市など、さまざまな角度から考えてみました。

八千代市長(2017.5月就任)のはっとり友則です。
現在取り組んでいる政策、進捗状況なども併せてご報告していきます。

カテゴリ:はっとり友則活動記録 > 市長就任後の取り組み実績

市長就任後、八千代市では保育園の定員拡大に積極的に取り組んできましたが、近年は入園申込者数が急増しており、保育ニーズに対して十分な定員を確保できない状況が続いています。
特に令和4年4月時点では待機児童数が大幅に増加したことを受け、中でも申込の多かった1歳児〜2歳児の受け皿拡大に力を注ぎ、小規模保育園の整備などを進めてきました。

(ご参考)
2022年09月08日 保育園の待機児童と定員拡大に向けた見通しについて(令和4年8月現在)

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▲ 令和3年4月に新設した八千代台西保育園

こうした取り組みにより、一部ではようやく改善が見られ始めていますが、「3歳からの預け先が見つからない」という声はいまも多く寄せられています。
整備してきた小規模保育園は2歳児までのため、卒園後には新たな預け先を確保する必要があり、この預け先の壁が課題となっています。

中でも八千代緑が丘駅周辺では、子育て世帯の急増により入園希望者が集中し、3歳児クラスで保育園に再入園するのが極めて難しい状況が続いています。
こうした声に応え、新たな選択肢を提供するため、市では令和6年4月から「送迎保育ステーション事業」を緑が丘西地区・ゆりのき台地区の2か所でスタートさせました。


【送迎保育ステーション】とは?

「近くの保育園には入れない。でも、少し離れた幼稚園には空きがある」
「けれど、送迎や時間の都合で通わせられない……」
そんな保護者の声に応えるための新たな支援策です。

送迎保育ステーションでは、朝・夕の幼稚園のカリキュラム前後にお子さんをお預かりします。
待機児童対策として増やしてきた0〜2歳児向け小規模保育園を卒園した子どもたちの“新たな選択肢”として、保護者の多様な働き方や通園の負担に対応できるよう【幼稚園+送迎+預かり保育】を組み合わせた支援体制を整えました。

【早朝から19時まで】共働き世帯を支える1日の流れ
▶ 朝:お子さんは送迎保育ステーションでお預かり。園バスでステーションから幼稚園へ向かいます
▶日中:幼稚園の通常保育時間を、連携園で楽しく・安心して過ごします。
▶夕方:園バスでステーションに戻り、最大19時まで預かり保育

(ご参考)
八千代市送迎保育ステーション事業
https://www.city.yachiyo.lg.jp/site/kosodate/40474.html(市ホームページ)

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送迎保育ステーションの運営は、安心してご利用いただけるよう、すでに認可保育所等を運営している法人が担っています。
ステーションには、保育士や幼稚園教諭などの資格を持つ職員を常時2名以上配置し、お子さんが滞在する間も、安全に、そして温かく見守る体制を整えています。

また、日中を過ごす連携幼稚園も、当初の2園から3園に拡大しました。

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この送迎保育ステーションを整備するにあたっては、市民アンケートで「保育園と同じ時間まで預けられるなら、幼稚園に預けたい」と回答した方が65.2%にのぼったことも参考にしました。

八千代市内には、子どもたちを豊かに育む個性あふれる魅力的な園が数多くあります。
保護者の就労時間と幼稚園の開所時間との“すきま”を埋めることで、自宅から離れた園も選択肢にできるようにと考えたことが、送迎保育ステーションを整備した大きな理由のひとつです。

こうしたニーズに応えながら、共働き世帯でも安心して子育てができる八千代を目指して、体制の充実を進めているところです。
今後は、3歳児以上の保育が必要なお子さんの預け先のひとつとして、さらに多くの方にご利用いただけるよう、連携園の拡充にも取り組んでまいります。

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▲ 令和6年4月に増築した緑が丘こひつじ保育園(定員増 60人⇒110人)


“わかる・届く”支援へ 情報発信のあり方に工夫を

せっかく新設した送迎保育ステーション事業ですが、現状では周知が十分とは言えない状況にあります。利用者も想定していたより少なく、とくに市外から転入されたご家庭からは「そんな仕組みがあるとは知らなかった」という声もあるようです。

今後、「住みたいまちに選ばれる八千代」を実現するためにも、子育て世帯の流入にしっかり応えられる体制整備に加え、制度を「きちんと届ける」情報発信の工夫は重要な課題のひとつです。

今後は、現状の問題点をふまえた制度の見直しや情報発信の強化、連携園のさらなる拡充などを進め、
「保育園に入れなかったから働けない」という不安を取り除く体制づくりと並行して、
「八千代ならいろいろな選択肢があるから安心!」と思ってもらえるようなまちを目指していきます。


子育て世代の声を、これからの施策へ

保育の課題は、単に施設を増やすだけでは解決しません。
子どもたちが安心して過ごせる場所、保護者が仕事と子育てを両立できる環境、
それぞれの家庭に合った「選べる選択肢」を整えることが大切です。

皆さんからの声が、次の改善につながります。
これからも市民の皆さんとともに、子育てしやすく、住み続けたい八千代を一歩ずつ実現してまいります。

私はXでの投稿のほか、フェイスブックやインスタグラムといったSNSでも活動について紹介しています。Xはなるべく簡潔に、市に関する報告などを発信するようにしていますが、他の2つについては行事に参加した様子や、身のまわりの出来事など日常的な発信についても触れています。

特に、八千代市長という立場だからこそ経験できることも少なくありませんから、その様子を市民の皆さんにも共有しようと思い写真や動画と一緒にご紹介するようにしています。

さて、最近はインスタグラムに取り組みについても詳しく載せています。
2期目就任時に皆さんにお約束した内容を中心に、この4年間でどのようなことに取り組み、どんな成果につながっているのかをなるべく分かりやすくまとめてみました。
ご参考までに、いくつかの投稿を紹介します。

(2021年5月就任当時にお約束した内容)
2期目の公約






今後も日々の様子や取り組みの詳しい紹介など投稿していきますので、アカウントをお持ちの方は、ぜひインスタグラムにアクセスしてご覧いただければと思います。

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「八千代市一番宣言の会」から発行されましたので、ご紹介します。
(以下、 「八千代市一番宣言の会」紙面より)

市長に直撃インタビュー
『はっとり市長と考える!八千代市のいま』

市民の皆さんとともに、未来へ進む八千代市。

皆さんは、八千代市が今どのようなまちづくりに取り組んでいるか、ご存じでしょうか。
ICT教育で子どもたちの学びを進化させ、水道事業では安全でおいしい水を守りながら家計を支援。さらに、防犯ネットワークを地域とともに強化し、財政運営も将来を見据えて着実に進めています。

今、八千代市は「未来の安心と暮らしやすさ」を支えるため、必要な挑戦を積み重ねています。日々の暮らしの中ではなかなか気づきにくいかもしれませんが、一つひとつの取り組みが皆さんの生活を支え、未来へとつながる土台になっています。

今回は4つの取り組みをご紹介しました。
ぜひこの機会に、八千代市のいまを知り、ともに未来を考えてみませんか?

(おもて面)
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(うら面)
202504市政報告vol8-2

なお、それぞれのテーマについて詳しいお話をブログで紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。

・【教育】八千代市のICT教育最前線! GIGAスクール構想の取り組みと未来(2025年04月09日)
・【水道】八千代市の水道料金と下水道管の現状について(2025年04月05日)
・【防犯】「防犯のまち八千代」を目指して(2025年04月10日)
・【財政】「必要な投資」で市民の暮らしを守る(2025年04月12日)

~八千代市のまちづくりと財政運営を考える~

最近、新しい小学校や市庁舎、防災道の駅など、大きな計画が次々と進んでいますので、
「未来にツケを回すことにはならないのか」
「箱モノ行政になっていないか?」
といったご心配の声をいただくことがあります。

たしかに、大きな事業が続くと、財政が大丈夫なのか不安になるお気持ちはよく分かります。
そこで今回のブログでは、市の考え方と財政運営の実情、そしてこれからの八千代市の未来についてお話しします。


1.「必要な投資」で市民の暮らしを守る

まず前提として、現在進めている大型事業はいずれも【将来のために先送りできない】から【今取り組むべきだと判断した】事業です。

たとえば、西八千代地区に建設中の新設小学校。
児童数の増加に伴う小学校不足を解消するために2026年4月開校を目指して進めている事業で、子どもたちが安全で快適に学び成長できる環境を整えることは、まちの未来を築く土台ですから後回しにするわけにはいきません。
先送りすればするほど建設コストは上がり、仮設校舎など余計な経費もかかることになります。

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市庁舎の整備も同じです。
いつ発生してもおかしくない大地震への対策が最優先の課題となる今、耐震性能を確保し、災害時にも対応できる体制を整えることは喫緊の課題です。
災害が起きた際、市の司令塔となる庁舎が機能を失えば、市民の命を守ることはできません。
これも決して贅沢な話ではなく、命を守る投資だと私は考えます。

防災道の駅や市民体育館の改修も、ふだんの便利さだけでなく、災害時の避難拠点としての役割が期待されています。
暮らしの安心につながる事業であり、今やらなければならない課題だからこそ「今」取り組んでいるのです。


2.財政はしっかり「見える化」しながら運営

財政についても、「歳出超過」という言葉だけが一人歩きしていますが、実際はもう少し複雑です。

市は中長期の財政見通しをきちんと立てていますし、基金(いわば市の貯金)の計画的な活用や、市債の健全な管理もしています。確かに一時的に支出が増える局面ではありますが、それは必要な時期に必要な投資をしているからです。
それでも計画の範囲内で進められていることは、公開されている財政資料でも確認できます。

もちろん、市も「何でもかんでもやる」わけではありません。
事業の優先順位付けや、補助金の活用、工事費の精査など、財源の確保に向けた努力も進めています。

例えば、直近の予算でも、税収が引き続き堅調に伸びると見込まれるなかで、小中学校の整備には国の補正予算で用意された補助金を活用しています。また、庁舎建設や学童保育所の設備整備には、将来の負担を抑えるため、交付税措置のある有利な起債を活用するなど、見直しを行いました。
さらに、公共施設の計画的な改修に備えた基金も積み増すなど、将来を見据えた財政運営にしっかり取り組んでいます。
詳しくは下グラフをご参照ください。

「市民のために必要なことは進める」
「必要のないものはやめる」
私はこの考えを大切にしながら、財政の健全化とまちづくりの両立を図ってまいりました。

八千代市の財政について_改_基金残高の推移
▲ 基金残高の推移
家計で言えば、いわゆる預貯金です。
庁舎や小中学校などの公共施設は、老朽化が進んでいますが、こうした課題にしっかり備えるため、市では「庁舎整備基金」や「公共施設等整備基金」を計画的に積み立てています。
将来の大きな財政負担を軽減し、安定した市の運営を続けられるよう準備を進めています。


八千代市の財政について_改_市債発行額・元金償還額・市債残高の推移
▲ 市債発行額・元金償還額・市債残高の推移
家計で言えば、ローンなどの借り入れにあたります。
「市債の発行額を償還額以下に抑える」という方針のもと、令和6年度までは市債残高は減少傾向が続いてきました。ただし、令和7年度以降は、庁舎建設やみどりが丘小学校の分離新設、市民体育館の改修、防災道の駅やちよの整備など、大規模な工事が予定されているため、一時的に市債残高が増える見込みです。今後も計画的に残高を減らしていく方針は維持しながら、引き続き縮減に努めてまいります。


3.「選ばれる八千代」へ。今の投資は未来への種まき

よく「選択と集中」と言われますが、八千代市はまさにその姿勢です。
今進めている事業は「市民生活に直結するもの」にしぼっています。

たとえば、住みよい環境をつくることで人口流入を促し、将来の税収増加につなげる。
子育て世代が安心して暮らせるまちにすることで、企業誘致やまちの活性化につなげる。
こうした「未来への投資」が、まちの好循環を生み出すのです。

私は、八千代市が【住みたいまち】【行きたいまち】【働きたいまち】として「選ばれる」まちづくりを目指し、さまざまな取り組みを進めていきたいと考えています。
人口が増えれば市税も安定し、まちのサービスも充実。
今回進めているような新しい施設整備は、将来の税収増加を見据えた好循環の一部でもあるのです。

何も投資をせず「ツケを回さない」ことだけを考えてしまえば、かえって未来の市民生活が苦しくなってしまうかもしれません。
もし、必要な整備を怠り、子どもたちを遠くの学校に通わせたり、耐震性の低い庁舎のままにしておいたら…。
たとえ財政が黒字でも、市民生活は豊かと言えるでしょうか?

市民の皆さんにとって本当に必要な投資を精査し、皆さんからお預かりした大切な市税は、市民の暮らしと未来を支えるためにしっかりと活用してまいります。

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▲ さまざまな機会で市民の方からお声をいただいております。

市の財政運営がこれからも健全であるためには、【市民の目】もとても大切です。
皆さんが市政に関心を持ち、意見を交わすことが、まちをより良くする力になります。
私はそうした皆さんの声を受け止めながら、必要な事業には果敢に挑戦し、不要なものは見直す姿勢を大切にしてきました。

今、八千代市は、必要なことにはしっかり取り組みつつ、無駄なことは省く姿勢で進んでいます。
これからもブログやSNSなどを通して、皆さんに分かりやすくお話していきたいと思いますので、ぜひ一緒に八千代の未来を考えていきましょう!

駅頭でのごあいさつや、市の各種行事などでお会いした際にはぜひお気軽にお声がけください。

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1. GIGAスクール構想とは?
「GIGAスクール構想」とは、児童生徒が1人1台のタブレット端末を活用し、高速・大容量の通信ネットワークのもとで、より充実した学びを実現する取り組みです。従来の教育にICTを組み合わせることで、 主体的・対話的で深い学びを促し、授業の質を向上させることが目的です。

この実現に向けて国の補正予算が2019年12月に組まれ、多くの自治体が2020年度にゼロから環境整備を進めるなか、八千代市はいち早くICT教育を推進してきました。2018年2学期から市内の全小・中学校に無線LANを完備し、3名に1台のタブレットPC端末を導入。さらに、電子黒板や書画カメラなどの機器を整備し、ICTを活用した授業の基盤を築きました。

◆ これまでに実現したICT教育の取り組み
現在、八千代市の小中学校では、次のようなICT活用が実現しています。
電子黒板を全教室に導入 → 多様な学びを実現
1人1台タブレット端末の整備 → どこでも学習可能な環境
学級閉鎖時のタブレット持ち帰り → 継続的な学習をサポート
WEB会議システムの活用 → オンライン会議や授業を実施
校務のデータ化 → 教職員の業務を効率化

八千代市では、全国に先駆けてICT環境を整備したことで、学びの多様化や教職員の働き方改革に大きく貢献してきました。
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▲ 八千代市立大和田南小学校特別活動での食育の授業の様子

2. 令和7年9月、ICT教育がさらに進化!
さて、こうしてひと足早くスタートした八千代市のICT教育ですが、やがて必ず迎える端末やシステムの更新に向けて検討を重ねてきました。これまでの取り組みをさらに発展させ、八千代市は令和7年9月に新システムへリニューアルします。
どのように教育DX(デジタルトランスフォーメーション)が進むのか、注目のポイントをご紹介します。

🔽 1人1台端末の「日常的な持ち帰り」が可能に
~家庭学習がより充実~
・ワークシートや動画を活用した予習・復習
・調べ学習や発表資料の作成が自宅でも可能に
・ドリル学習アプリを使った習熟学習
・動画記録や作成した発表資料などの課題も家庭からオンラインで提出可能に

🔽 高速・大容量ネットワークでストレスフリーな学習環境へ
~全校で快適なICT活用が可能に~
・大規模校でも動画がスムーズに視聴可能
・タブレット端末の起動時間が短縮 → 授業の効率化

🔽 統合型校務支援システム導入で、業務の効率化
~教職員の負担軽減と学校運営の最適化~
・手書きや手作業を減らし、業務効率アップ
・教職員が必要な情報を一元管理・共有
・児童生徒の状況を 的確に把握し、適切な指導につなげる
【補足】
※統合型校務支援システムとは?
教務、保健、学籍、学校事務などの機能を統合したシステムのことです。学校運営を支える情報基盤として、教職員の業務効率化や児童・生徒の状況把握に役立ちます。


3. 八千代市の強み ICTで子ども達の環境・スキル向上へ

◆ ICTを活用した学びが広がる!
八千代市では、ICTを活用した 「個別最適な学び」「協働的な学び」「探究的な学び」を推進し、子どもたちの成長を支えています。
✅ 電子黒板で視覚的に分かりやすい授業
✅ タブレットを活用した個別学習で、一人ひとりの理解度に応じた指導
✅ グループ学習で、協力しながら課題解決に挑戦
✅ 探究的な学びを通じて、情報収集・整理・発表スキルを育成

中学校②傾き修正w800

小学校ICT教育⑥レタッチw800

小学校ICT教育④レタッチw800

また、学級閉鎖や不登校・長期欠席の児童生徒に対しても、ICTを活用した自宅学習のサポートを行い、学びを止めない環境を整えています。
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◆ 八千代市プレゼンテーションコンテストも開催
八千代市では、ICTを活用した「伝える力」の育成にも力を入れています。授業やクラブ活動、部活動でタブレット端末や電子黒板を活用し、自分の考えや調べたことを発表する機会が増えています。
「伝える力」は、これからの社会で求められる重要なスキルのひとつ。
八千代市では、ICTを活用してプレゼンテーションスキルを伸ばす機会を提供しています。
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▲ 八千代市立萱田南小学校社会科の授業の様子。こうしたシンキングツールを通して、プレゼンテーション能力やデザイン性を高めることができます。

そのほかにも、八千代市ではICTを活用したさまざまな取り組みを行っています。
授業の事例や新たな活用方法についてはぜひ八千代市教育委員会ICT通信をご覧ください。
【ご参考】
教育委員会ICT通信(八千代市教育委員会ホームページ)


これからも、「子どもたちの可能性を引き出し、伸ばす教育」を目指し、ICTを活用した先進的な学びの環境を整えてまいります。

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