八千代市政を考えるブログ

千葉県八千代市では、今どんなことが問題になっているのでしょうか?
身近な疑問、改善できそうなこと、千葉県から見た八千代市など、さまざまな角度から考えてみました。

八千代市長(2017.5月就任)のはっとり友則です。
現在取り組んでいる政策、進捗状況なども併せてご報告していきます。

カテゴリ:安全安心まちづくり > 治安・交通事故防止

近年、全国的に特殊詐欺や強盗事件が相次いで発生し、防犯に対する意識の重要性が高まっています。八千代市も例外ではなく、市民の皆さんが安全・安心に暮らせるまちづくりを進めるために、防犯対策の強化が求められています。
そこで、現在の防犯対策の実態と、私が考えるこれからの視点についてご紹介します。

1. 八千代市の防犯対策の現状

◆ 防犯環境の整備
防犯カメラの設置・維持管理
現在、市内には70台の防犯カメラが設置されています。主に繁華街など人通りの多い場所に設置し、事件・事故の未然防止や早期解決に貢献しています。
【防犯カメラ設置の状況】
平成26年:20台
平成28年:10台
平成29年:12台
平成30年:10台
令和元年:10台
令和 2年: 8台
【補足】
・平成26年から防犯カメラを設置(現在 計70台)
・令和7年度には、平成26年度設置の10台を更新予定
・防犯カメラの増設に向け、八千代警察署や教育委員会と協議中(今後の整備方針も検討)

防犯灯の管理・LED化
平成26年に自治会から市に移管された防犯灯を含め令和6年度末で15,766灯を市で管理し、維持・整備を行っています。LED化による省エネルギー化も推進しています。

◆ 防犯啓発活動の推進
市民への情報提供
市の広報誌やホームページ、情報メールを通じて、最新の犯罪手口や注意喚起を行っています。また、八千代警察署と協力し、年金支給日に駅周辺で特殊詐欺防止の啓発活動を実施しています。

自主防犯パトロールへの支援
地域住民による防犯パトロール活動を支援し、活動団体には防犯用品の貸与や補助金を交付しています。
【補足】
・八千代警察署登録の自主防犯パトロール隊に防犯用品を貸与
・自主防犯組織「八千代市防犯組合連合会」に補助金(50万円)を交付し、事務作業を支援。

高齢者への特殊詐欺対策
年金支給日に行っている特殊詐欺防止の啓発活動のほか、70歳以上の方には、詐欺対策のための簡易通話型録音機「録音チュー」を無償配布するなど、被害の未然防止を図っています。
【補足】
・青パト等による注意喚起
・警察の要請に基づく防災無線等による注意喚起


2. 他市との比較と八千代市の独自性

◆ 他市との比較
防犯対策事業は他の市町村でも主体は警察のため、啓発活動中心の活動となっています。近隣市の防犯対策を見ても、個人宅への防犯対策補助を行っている自治体は船橋市(上限2万円)のみで、千葉県内ではまだ少数派です。
参考までに、東京都においても一部で上限1万円の補助を行っていますが、まだ十分ではないのが現状です。
【補足】
・船橋市は県内初の「住まいの防犯対策補助事業」を令和7年度から開始
・防犯用品の購入費(工事費含む)の2分の1を補助(上限20,000円/世帯)
・千葉県内では船橋市のみ、東京都の一部区市では上限1万円で実施

◆ 近隣市における市設置の防犯カメラ設置台数
(令和6年3月末時点)
・千葉市 75台
・佐倉市 48台
・習志野市 72台
・船橋市 3台
・市川市 276台
・浦安市 126台
・流山市 147台
八千代市 70台
これらに加えて、千葉県警が県内120台、うち八千代市内10台の防犯カメラを別途設置しています。
なお、千葉県自体は防犯カメラの設置はしておりませんが、公道その他の不特定多数の人が往来する公共の場所に市町村が防犯カメラを設置する際には補助事業を実施しています(上限20万円・更新10万円)。
【ご参考】
防犯カメラの設置について(市ホームページ)
https://www.city.yachiyo.lg.jp/soshiki/11/2121.html

◆ 八千代市独自の取り組み状況
防犯カメラ助成制度
自治会などが設置する防犯カメラに対し、最大20万円(県・市で折半)を補助しています。現在までに13団体、計28台の防犯カメラ設置に補助金を交付しております。
【ご参考】
八千代市防犯カメラ設置事業補助金(市ホームページ)
https://www.city.yachiyo.lg.jp/soshiki/11/2180.html

防犯灯の維持管理
防犯灯の維持管理を市が直接行っているのは八千代市と習志野市のみであり、他市では自治会が管理し、補助金を受ける形が一般的です。
船橋市・市川市・浦安市・佐倉市では、自治会管理で補助金を交付しています。
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3.「防犯のまち八千代」へ

こうした状況を踏まえ、私は今後さらなる防犯強化を進め、「防犯のまち八千代」を市内外へアピールすることで市民の皆さまが安心して暮らせる環境づくりを実現したいと考えています。

◆ 防犯用品の個人助成制度の検討
最近では、自宅にいるにも関わらず強盗被害に遭う事件も増えています。
こうした犯罪に対応するため、私は八千代市でも「個人宅への防犯用品設置支援」 に取り組まなければならないと考えます。
現在、自治会が防犯カメラを設置する際には補助金を交付していますが、個人が設置する場合の助成制度はありません。そこで、個人のご家庭にも防犯用品を設置しやすくするための補助制度を創設できないか検討を進め、さらに市単独の支援に留まらず、千葉県とも連携してより多くの皆さまがご家庭での防犯対策を強化できるよう努めてまいります。
加えて、現在は主に人通りの多い繁華街を中心に設置している防犯カメラを設置していますが、新たに公園など不特定多数の人が往来する公共の場にも増設できないか検討したいと思っています。

◆ 地域と連携した防犯ネットワークの構築
市内の各所に設置された防犯カメラの情報を、市と警察が共有できるような仕組みを整えることで、事件発生時にスムーズな情報提供ができる体制を目指したいと考えます。
現在、八千代市には井戸水の登録制度がありますが、このように市民の皆さんとの協力体制をつくることで、抑止力の強化と八千代市全体の防犯力の底上げを図っていきたいと思います。


防犯対策は、市だけでなく市民の皆さん一人ひとりのご協力があってこそ成り立ちます。
市民の皆さんには、日頃から「怪しい電話に出ない」「地域での見守りを強化する」など、身近な防犯対策にもご協力をお願い申し上げます。

今後も 「防犯のまち八千代」 を目指し、市民の皆さんと共に安心・安全なまちづくりに取り組んでまいります。

 国道296号線、県道船橋・印西線(木下街道)など、市内主要幹線道路の慢性的な渋滞解消に向けた都市計画道路の整備を進めています。

新木戸~上高野線(3・4・1号線)については全区間開通を目指し、地権者のご協力を得て4年間で順調に用地買収を進めてきました。用地買収が難航していた区間についても、就任後に現地へ足を運ぶなどして積極的に道路整備を推進。数十年にわたって硬直していた西八千代工区も用地買収を完了しています。用地買収が完了した区間から順次道路工事に着手し、未開通部分を少しでも減らすよう指示しており、早期開通に向けて引き続き取り組んでまいります。
(新木戸~上高野線)
都市計画道路3.4.1
都市計画道路3.4.1-2
都市計画道路3.4.1-3

八千代台・大和田・勝田台線(3・4・12号)も順調に進んでいます。
こちらの計画では千葉市を通るので、用地買収のために千葉市との連携が外せません。
(八千代台・大和田・勝田台線)
都市計画道路3.4.12
都市計画道路3.4.12-2

さらに、八千代西部線( 3・3・27号)についても令和元年度から千葉県と協議を開始したため、こちらも引き続き取り組みをすすめていきます。
都市計画道路3.3.27


県道の歩道整備や交差点改良については、令和2年7月時点で県道船橋印西線が吉橋47%、桑橋69%(暫定整備済76%)まで進められていますので、こちらについても引き続き完了を目指して推進していくほか、さらに市道についても不備が見られる箇所については随時対応してまいります。


296号の慢性的な渋滞解消という意味では、現在計画が進んでいる北千葉道路も気になるところです。
北千葉道路とは、市川市の外環道と成田空港を最短で結ぶことを予定している約43kmの幹線道路です。この道路の完成は296号(成田街道)の慢性的な渋滞の解消、市民の利便性向上など、八千代市にも大きな影響をもたらすと考えられていますが、直接市内を通過しないという理由から、北千葉道路建設促進期成同盟のメンバーに八千代市が入っていないため、現時点では検討に加わる立場を得られておりません。今後のまちづくりにおいて大きな意味を持つこの計画に関与できるように、4/15に表敬訪問した熊谷新知事へ依頼を申し上げたところです。


※ご参考
事業中の路線
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/140500/page000034.html

八千代都市計画図閲覧サービス(八千代市ホームページ)
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/140500/page000020.html

北千葉道路の概要(千葉県ホームページ)

今日は、緑が丘地区の中学校の通学状況を把握するため、睦中学校から緑が丘西地区を経由して高津中学校まで(合計約5キロ)実際に歩き、通学路の現場視察を行いました。
睦中を14時に出発し、睦中と高津中の学区分岐点を目指して歩きました。

教育委員会の方も同行してくださることになり、教育次長、学務課長、保健体育課長と、ストップウォッチで徒歩時間を計測しながら歩きました。
特に学務課長は通学路の注意するべきポイントを大変よく把握されており、朝夕の通学時間帯の交通量の状況や、外灯や道の明るさなど、さまざまな視点でレクを受けながら「この辺があぶないんじゃないか?」など注視しながら進みました。

下写真は、睦中から出発して間もなくの様子です。
県道で車通りは多いものの、2m程度の歩道が確保されています。
緑が丘西周辺-3

下写真は、八千代西高校入口のT字路交差点です。
緑が丘西周辺-2
緑が丘西地区からこのT字路で横断歩道を渡り、左折して睦小へ向かうのが通学路となっていますが、このT字路に出る手前20~30メートル程度の区間には歩道がありません。
今回一番危ないと感じた箇所です。
T字路までの手前に市道があり、こちらを使って危険な箇所を迂回できることが分かったので、この点については早急に安全を確保できるよう通学路を変更するなど検討頂きたいと申し上げました。

下写真が、丁度両校の学区分岐点です。
ここまで大人の足で30分足らず、25分程度かかりました。
緑が丘西周辺
この分岐点周辺にお住まいの方は、睦中学校・高津中学校のどちらも選択することが可能です。また、自転車通学は原則2キロ以上距離が離れていることが条件ですが、両校については2キロ未満であっても自転車通学が認められています(学校長に許可の判断が委ねられています)。
【訂正 令和5年6月29日】
当時、自転車通学の許可について上記のとおり掲載しておりましたが、ご指摘を受け確認したところ、誤りであったことが判明いたしました。ご迷惑をお掛けして申し訳ございません。お詫び申し上げ、下記のとおり訂正いたします。

この周辺は睦中学校の学区ですが、現在は高津中学校も選べる学区となっており、自転車通学も認められています。
※自転車通学の許可は、各学校長に判断が委ねられています。


この分岐点でも、しばらく立ち止まってああだこうだと話をしておりましたので、結局高津中に着いたのは15時半頃になってしまいましたが、分岐点から高津中までにかかった徒歩時間は、同じく25分程度でした。
睦中学校から分岐点までは順調でしたが、さすがに高津中に着く頃にはジャージも汗ばんでしまいました。

今回の視察で得たものを今後の検討に活かしていくのはもちろんのこと、子ども達の安全に関わるような、早急に改善するべき箇所については、すぐにでも対応するよう指示してまいります。


(余談)
昨年10月に緑が丘西地区の皆さんから「高津中学校も睦中学校も遠すぎる」「通学路が危険である」といった声をお寄せいただき、また今後の生徒数増加の見通しによっては中学校新設を要する可能性があることを踏まえ、令和9年度以降も緑が丘地区は既存2校の中学で対応可能か数値で示し検証するプロジェクトを立ち上げました。
しかしながら、検討する中でより正確な見通しを導き出すには民間コンサルの協力が不可欠と判断し、正式依頼のための予算要求をするよう指示しています。
(市長選が控えている場合、次期市長の政策予算を残すために)3月議会は政策に関する計上は見送っていることから、最短で来年6月予算に組み込める見通しです。

毎週水曜日は、八千代台小学校の通学路で行うスクールガード活動からスタートします。
地元児童の安全のために始めた活動ですので、市長就任後も緊急の要件がない限りは、登庁前に旗を振って子ども達の元気な姿を見送っております。
スクールガード

さて、私が現在担当している場所は、信号のない変形交差点です。
スクールガードを行っている写真をTwitterに投稿したところ、つぎのようなコメントを頂きました。

おっしゃるとおり、この場所は本当に危険な交差点です。
私が市議会議員時代の頃ですから、少なくとも30年以上前から地域の方々から信号機の必要性が訴えられており、実際に小学校の校長先生からも警察へ要望を出した経緯があるほどです。
しかしながら、信号機を設置するには歩行者が待機できる十分なスペースが必要とされており、警察からも「構造上この場所への設置は難しい」という結論が出ています。そのため、ここには重点的にスクールガードを配置し、登校する子ども達の安全を人的にカバーするということで現在まで対応を続けてきました。
コメントにあるとおり、下校時も危険が伴いますが、スクールガードの皆さんも「朝なら参加出来るけれど、午後は難しい」という方が多いため、あとは保護者の皆さんのお力でカバー頂くしかないという状況にあります。

このように、交差点の規模が小さく信号機が設置できないという箇所は市内に他にも存在しており、PTA活動による見守りのほか、「スクールガード」にご参加いただいている市民の方々のお力によって、子ども達の安全が守られています。
そして、各学区の状況は「スクールガードリーダー連絡協議会」から市教育委員会へ集約されておりますので、道路事情の把握については出来る限り連携を図り、改善につなげたいと考えています。スクールガード活動の中でお気付きの点がありましたら、ぜひご報告ください。特に通学路の安全確保については、最大限の配慮を行っていく所存です。 

ところで皆さんは、スクールガードがどのように募集されているかご存知でしょうか?
スクールガードは、市で雇用し配置しているものではなく、各学区の小学校単位で募集しており、教頭先生が窓口になっています。なるべく学校関係者など身元が明らかな方に登録頂き、(スクールガードを装った犯罪など)万一の事件を未然に防ぐ狙いから、市ホームページで安易に募集を受け付けることは行っておりません。

以前、私のFacebookへ「スクールガードに参加したいので手続きを教えてほしい」と嬉しいコメントを頂いたことがあります。登録を希望する方は、活動したい学区の小学校へ直接お問い合わせ頂ければOKです。
地域によっては、危険な場所が多いにもかかわらずスクールガード希望者が少ないところも見受けられます。ぜひ多くの方にご参加頂き、地域の子ども達の安心安全の確保が進められればと願っています。

そして、ドライバーの皆さん。
朝の急いでいる時間帯ですから無理に車を止めることはいたしませんが、児童の生命が第一ですので、ぜひ余裕を持って運転していただければ幸いです。

市民の皆さんの声を直接お伺いするミニ集会の取り組みの中で、団地内への介護専用駐車場の設置のご希望がありました。高齢者福祉施策として、就任後にさっそくUR都市機構と協議し、UR3団地へのエレベータ設置と介護専用駐車場の設置について進めてまいりました。
この度、米本・高津・村上の各団地に8カ所ずつ介護専用駐車場の設置が実現しましたのでご報告します。在宅介護の際などにご活用ください。

団地内の介護者専用駐車場

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