八千代市政を考えるブログ

千葉県八千代市では、今どんなことが問題になっているのでしょうか?
身近な疑問、改善できそうなこと、千葉県から見た八千代市など、さまざまな角度から考えてみました。

八千代市長(2017.5月就任)のはっとり友則です。
現在取り組んでいる政策、進捗状況なども併せてご報告していきます。

カテゴリ: 安全安心まちづくり

近年、全国的に特殊詐欺や強盗事件が相次いで発生し、防犯に対する意識の重要性が高まっています。八千代市も例外ではなく、市民の皆さんが安全・安心に暮らせるまちづくりを進めるために、防犯対策の強化が求められています。
そこで、現在の防犯対策の実態と、私が考えるこれからの視点についてご紹介します。

1. 八千代市の防犯対策の現状

◆ 防犯環境の整備
防犯カメラの設置・維持管理
現在、市内には70台の防犯カメラが設置されています。主に繁華街など人通りの多い場所に設置し、事件・事故の未然防止や早期解決に貢献しています。
【防犯カメラ設置の状況】
平成26年:20台
平成28年:10台
平成29年:12台
平成30年:10台
令和元年:10台
令和 2年: 8台
【補足】
・平成26年から防犯カメラを設置(現在 計70台)
・令和7年度には、平成26年度設置の10台を更新予定
・防犯カメラの増設に向け、八千代警察署や教育委員会と協議中(今後の整備方針も検討)

防犯灯の管理・LED化
平成26年に自治会から市に移管された防犯灯を含め令和6年度末で15,766灯を市で管理し、維持・整備を行っています。LED化による省エネルギー化も推進しています。

◆ 防犯啓発活動の推進
市民への情報提供
市の広報誌やホームページ、情報メールを通じて、最新の犯罪手口や注意喚起を行っています。また、八千代警察署と協力し、年金支給日に駅周辺で特殊詐欺防止の啓発活動を実施しています。

自主防犯パトロールへの支援
地域住民による防犯パトロール活動を支援し、活動団体には防犯用品の貸与や補助金を交付しています。
【補足】
・八千代警察署登録の自主防犯パトロール隊に防犯用品を貸与
・自主防犯組織「八千代市防犯組合連合会」に補助金(50万円)を交付し、事務作業を支援。

高齢者への特殊詐欺対策
年金支給日に行っている特殊詐欺防止の啓発活動のほか、70歳以上の方には、詐欺対策のための簡易通話型録音機「録音チュー」を無償配布するなど、被害の未然防止を図っています。
【補足】
・青パト等による注意喚起
・警察の要請に基づく防災無線等による注意喚起


2. 他市との比較と八千代市の独自性

◆ 他市との比較
防犯対策事業は他の市町村でも主体は警察のため、啓発活動中心の活動となっています。近隣市の防犯対策を見ても、個人宅への防犯対策補助を行っている自治体は船橋市(上限2万円)のみで、千葉県内ではまだ少数派です。
参考までに、東京都においても一部で上限1万円の補助を行っていますが、まだ十分ではないのが現状です。
【補足】
・船橋市は県内初の「住まいの防犯対策補助事業」を令和7年度から開始
・防犯用品の購入費(工事費含む)の2分の1を補助(上限20,000円/世帯)
・千葉県内では船橋市のみ、東京都の一部区市では上限1万円で実施

◆ 近隣市における市設置の防犯カメラ設置台数
(令和6年3月末時点)
・千葉市 75台
・佐倉市 48台
・習志野市 72台
・船橋市 3台
・市川市 276台
・浦安市 126台
・流山市 147台
八千代市 70台
これらに加えて、千葉県警が県内120台、うち八千代市内10台の防犯カメラを別途設置しています。
なお、千葉県自体は防犯カメラの設置はしておりませんが、公道その他の不特定多数の人が往来する公共の場所に市町村が防犯カメラを設置する際には補助事業を実施しています(上限20万円・更新10万円)。
【ご参考】
防犯カメラの設置について(市ホームページ)
https://www.city.yachiyo.lg.jp/soshiki/11/2121.html

◆ 八千代市独自の取り組み状況
防犯カメラ助成制度
自治会などが設置する防犯カメラに対し、最大20万円(県・市で折半)を補助しています。現在までに13団体、計28台の防犯カメラ設置に補助金を交付しております。
【ご参考】
八千代市防犯カメラ設置事業補助金(市ホームページ)
https://www.city.yachiyo.lg.jp/soshiki/11/2180.html

防犯灯の維持管理
防犯灯の維持管理を市が直接行っているのは八千代市と習志野市のみであり、他市では自治会が管理し、補助金を受ける形が一般的です。
船橋市・市川市・浦安市・佐倉市では、自治会管理で補助金を交付しています。
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3.「防犯のまち八千代」へ

こうした状況を踏まえ、私は今後さらなる防犯強化を進め、「防犯のまち八千代」を市内外へアピールすることで市民の皆さまが安心して暮らせる環境づくりを実現したいと考えています。

◆ 防犯用品の個人助成制度の検討
最近では、自宅にいるにも関わらず強盗被害に遭う事件も増えています。
こうした犯罪に対応するため、私は八千代市でも「個人宅への防犯用品設置支援」 に取り組まなければならないと考えます。
現在、自治会が防犯カメラを設置する際には補助金を交付していますが、個人が設置する場合の助成制度はありません。そこで、個人のご家庭にも防犯用品を設置しやすくするための補助制度を創設できないか検討を進め、さらに市単独の支援に留まらず、千葉県とも連携してより多くの皆さまがご家庭での防犯対策を強化できるよう努めてまいります。
加えて、現在は主に人通りの多い繁華街を中心に設置している防犯カメラを設置していますが、新たに公園など不特定多数の人が往来する公共の場にも増設できないか検討したいと思っています。

◆ 地域と連携した防犯ネットワークの構築
市内の各所に設置された防犯カメラの情報を、市と警察が共有できるような仕組みを整えることで、事件発生時にスムーズな情報提供ができる体制を目指したいと考えます。
現在、八千代市には井戸水の登録制度がありますが、このように市民の皆さんとの協力体制をつくることで、抑止力の強化と八千代市全体の防犯力の底上げを図っていきたいと思います。


防犯対策は、市だけでなく市民の皆さん一人ひとりのご協力があってこそ成り立ちます。
市民の皆さんには、日頃から「怪しい電話に出ない」「地域での見守りを強化する」など、身近な防犯対策にもご協力をお願い申し上げます。

今後も 「防犯のまち八千代」 を目指し、市民の皆さんと共に安心・安全なまちづくりに取り組んでまいります。

今回は、市民の皆さんの関心が特に高いと思われる「地域医療の確保」について、本市の取り組みに関するお話を取り上げたいと思います。


東京女子医科大学附属八千代医療センターについて
ご存じのとおり、八千代市の中核的な医療機関である「東京女子医科大学附属八千代医療センター(以下、医療センター)」は、現在、担当医師の不足により5つの診療科において新規患者の受付を休止しています。
この背景には、少子高齢化に伴う医師の需要増のほか、医学部の定員抑制や医師の業務内容の変化など、さまざまな要因に基づく深刻な医師不足の問題があります。
もちろん医療センターにおいても、以前から医師の募集や登録医の確保に努力していただいているのですが、なかなか改善しない状況が続いておりました。

そこで、本市としましても、医療センターとの緊密な連携を図りこの問題に対処するため、令和4年10月27日に私が、直接、東京女子医科大学の岩本理事長に面会し、診療体制の正常化に向けて協議をさせていただきました。
理事長からは、現在の状況は本意ではない旨の見解が示され、『医師が補充できるまでの間、応急的な対応として、休止している診療科については総合内科的な受入れ態勢を整備するとともに、専門科の診療は特定の診療日を設定し、新規外来の受入れを再開する』といった対応が考えられるとのお話がありました。
また、医師の補充については、新宿の本院や東京女子医科大学附属足立医療センターとの応援体制の活用について言及されました。併せて市の支援についても要請がありましたので、市としては、今後、医療センターと協議していくこととしております。


地域医療体制の確保について
医療センターはこれまで、八千代市の地域医療を支援する中核病院として、市の医療提供体制の向上を図るとともに、地域の医療機関と連携して急性期医療(=症状の重い病気やケガを抱える患者さんの症状が安定するまでの間を担う医療機能のことを指します)を支えてこられました。「医療センターを中心に地域の医療機関が連携し、それぞれの役割に応じた地域医療体制を構築する」という仕組みによって、限りある医療資源の効率的かつ有効な活用を図ってきたわけです。

しかしながら、昨今の医師不足の問題に加えて、令和6年4月から実施が予定されている「医師の働き方改革」による医師不足の一層の顕在化が懸念されているほか、新型コロナウイルスで浮き彫りとなった新たな感染症への迅速な対応が求められるなど、以前とは異なる課題が発生している状況下にあることを受け、これまでの地域医療のあり方そのものを改めて議論すべき時期に来ていると思われます。
その議論の場として、今後の本市の地域医療のあり方について検討するべく、令和5年度から医療関係者や学識経験者等で構成される協議会の設置を予定しております。
協議会では、地域医療を取り巻く環境の変化や本市の実情を踏まえながら、医療センターが今後果たすべき役割を含め、本市全体の医療水準の更なる向上に向けて、十分にご検討いただきたいと考えております。
なお、検討状況等については、進捗状況を踏まえて、市の広報紙やホームページのほか、このブログでもお知らせしてまいります。

昨年、令和3年6月11日、道の駅やちよが千葉県で唯一の『防災道の駅』に選定されました。

道の駅は、道路利用者への安全で快適な道路環境の提供と地域振興や安全の寄与を目的としており、
・24時間無料で利用できる駐車場やトイレなどの休憩機能
・道路状況や地域観光、緊急医療などの様々な情報を発信する情報発信機能
・文化教養施設、観光リクエーション施設などの地域振興施設や防災施設による地域連携機能
を基本コンセプトとし、整備されてきました。

『防災道の駅』(=道の駅の新たなコンセプト、道の駅第3ステージ「地方創生・観光を加速する拠点」の目指す姿のひとつ)においては、これらに加えて「大規模災害時などにおける広域的な復旧・復興活動拠点」などの防災拠点機能が付加されることになり、その機能を発揮するために必要となる施設の整備等に対して、国が重点的な支援(交付金による重点支援や国のノウハウを活用した支援)を行なうこととなっています。
道の駅やちよは『防災道の駅』に選定されたことを受け、これらの国の支援や千葉県の協力を受けて新たな整備を進めることになります。

今回は、昨年度、学識経験者や民間有識者の皆様のご協力を得て行いました「防災道の駅やちよ整備検討会」の成果をもとに、整備に向けた基本コンセプトや運用イメージなどを皆さんにご紹介します。
道の駅やちよの在り方-1

なお、今回「道の駅やちよ」が選定された理由として
・国が直轄管理する国道16号沿いにあること
・首都直下地震などの際、人口が集中する東葛~湾岸地域に対する復興・復旧支援拠点になり得ること   
といった点などが評価されたものと考えています。

詳しくは、以前のブログをご参照ください。

(ご参考)
http://blog.livedoor.jp/hattoritomonori/archives/29446889.html



【整備に向けた基本コンセプト】
『防災道の駅』として整備するにあたって、当初は国土交通省(千葉国道事務所)、千葉県、八千代市の3者で検討調整していましたが、更に広い視点や知識をもってより深い検討をするべく、昨年11月に学識経験者を会長とした民間有識者と行政による「防災道の駅やちよ整備検討会」を設置し、検討を行いました。検討会では、主に整備の基礎となるコンセプトなどについてさまざまなご意見をいただきました。

整備にあたっては、防災機能の強化を図るだけではなく、道の駅やちよの特性(強み)を活かし、「平常時の賑わいと災害時の円滑な機能移転を目指し整備を行なうことが肝要」との考えから、開設からすでに25年が経ち施設の老朽化や手狭感、機能不足が散見されるようになったふるさとステーションについても重要な課題のひとつとなりました。

ふるさとステーションの屋根は開閉できる構造となっているのですが、パッキンの劣化などによる雨漏りが発生しており屋根の改修が必要となっていますが、その際に太陽光発電を設置するなど、あわせて電源の多様化を検討・促したらどうか?といったご意見もありました。また、現在の施設におけるトイレの基数不足や機能不足についても、防災の観点からも課題とされました。

こうした災害時のみに役立つ施設整備ではなく、平常時の賑わいや活性化にも寄与するような施設整備の在り方や整備要領を含め、本検討会で検討・議論をいただき、検討会成果として本年3月に策定したのが「防災道の駅やちよ整備コンセプト」と「防災道の駅やちよ整備計画」です。

“何を目指して整備するか”という目標を、メッセージとして共有することを目的に作成した整備コンセプトを「行ってみよう道の駅 ~農と遊びと防災と~」としました。単なる防災設備の整備ではなく、新たな施設整備を契機とした道の駅やちよの更なる賑わい創出を併せて整備をすすめていく方針です。
道の駅やちよの在り方-2


 【災害時における「道の駅やちよ」の在り方】
過去の大規模地震や災害などから、災害時に求められる次のような機能を網羅するようにします。

<想定されるニーズ>
①道路や道の駅利用者、周辺住民などの避難場所としての機能(耐震化、備蓄品、無停電、トイレなど)
②施設内に避難した人(道路・施設利用者、被災者)に対する必要な物資(飲食品、日用品など)の支援
③給水拠点(断水時)などの機能
④変化する道路状況や災害被害状況などの提供
⑤警察等の復旧活動部隊の活動拠点

これらを実現するための機能に加えて、平常時の賑わいを考慮した機能整備を図ります。
具体的に、「道の駅やちよ」を次のように運用するイメージです。

 ふるさとステーション側 
災害時は、主に道路利用者や地域住民を対象とした地域的な拠点として運用する。

道の駅やちよの在り方-3

必要となる整備
・無停電化(目標:令和5年度)
⇒リニューアルの電源多様化を前提に整備を進める。
移動可能な発電機の複数整備(優先:トイレ、事務室、浄化槽、照明(LED)等)

・情報提供施設整備(目標:令和5年度~6年度)
⇒千葉国道事務所との調整。リニューアルと併せて整備(MCA無線の導入除く)を行う。
道路情報などのリアルタイム提供施設、情報を取得するための無料Wi-Fiと携帯充電場所の整備、非常用無線機(MCA無線機の導入)

・災害時に必要となる防災資材備蓄(目標:令和5年度)
⇒避難者や道の駅運用に必要な備蓄資材や地域の防災資材(パーテーションや簡易ベッドなど)を備蓄する。

・防災トイレ(目標:令和5年度)
⇒リニューアルと併せた整備手法等、千葉国道事務所との調整を図る。
老朽化対策、基数及び機能不足対策(新たなトイレ等の設置)

・貯水タンク(目標:令和5年度)
⇒リニューアルと調整(リニューアルの中で併せ整備する場合は別途検討)。
貯水槽の防災・機能強化(当面は、備蓄ペットボトルなどで対応)

・現行施設のリニューアルによる機能の強化(目標:令和6年度)
⇒電源の多様化、直売所の拡大や食堂の改修、建物内の機能再配置、給排水設備、防災トイレ(基数、機能強化、24時間)、貯水タンク(貯水槽の耐震強化)など

・駐車場の整備(目標:令和6年度以降)
⇒緊急発着所の指定、アスファルト化


 農業交流センター側 
災害時は、自衛隊・消防・警察等の復旧活動部隊を対象とした広域的な拠点として運用する。

道の駅やちよの在り方-4

必要となる整備
・無停電化(目標:令和5年度又は6年度)
⇒ふるさとステーション側で整備した発電機を活用し、リニューアルの電源多様化との連携を図る。

・トイレの改修(目標:令和5年度)
⇒トイレの24時間化及び不足機能(授乳室など)の整備

・国道16号とのアクセス経路(目標:令和6年度以降、千葉国道事務所との連携)

・駐車場整備(目標:令和6年度以降、千葉国道事務所との連携)

・ドッグラン等の施設整備(目標:令和6年度)
⇒増加する車中泊やペット避難希望者への対応(可能性の追求)


【将来イメージ】
これらの整備を通じて、将来的に次のような運用へと結びついていく構想を持っています。
今回の「防災道の駅」への選定を大きなチャンスと捉え、道の駅やちよが八千代市民の皆さんはもちろんのこと、市外からも多くの方々に楽しんでいただける憩いの場として、そして緊急時の拠り所としてより良いものとなるよう、ハード及びソフトの両面から順次整備を推進してまいります。

<平常時の運用イメージ>
道の駅やちよの在り方-5

<災害時の運用イメージ>
道の駅やちよの在り方-6

緊急事態宣言が9月12日(日)まで延長され、間もなく夏休みを終えて新学期を迎えるお子様や保護者の皆さまは大変ご不安のことと存じます。
八千代市の教育委員会では、新型コロナウイルス感染者数がこれまで以上に拡大傾向にあることを踏まえて、さまざまな角度から子ども達のまなびを出来る限り確保しながらも感染リスクを配慮した学校教育についてご検討いただきました。

詳しくは9月1日に各学校から案内がなされますが、ご不安を出来る限り解消するべく、報告できる範囲で情報共有させていただきます。
※今後の感染状況等により、以下内容に変更が生じる可能性がありますのでご了承ください(8/26現在の情報です)。

● 緊急事態宣言中は短縮日課
9月1日(水)から新学期再開。9月2日(木)~3日(金)は4時間授業(給食後下校の短縮日課)、9月6日(月)~10日(金)は5時間授業(給食後、1時間のみの短縮日課)とする。

● 学童は利用可
緊急事態宣言中も、学童については下校時間から利用可能とする。

● 部活動は原則実施しない
原則実施しない。これは可能な限り速やかに対応し、8月28日(土)からは完全対応。ただし、上位につながる大会がある部活に関しては、大会2週間前より条件付きで練習を認める。

● 緊急事態宣言中の校外学習・修学旅行等について
修学旅行については改めて保護者の皆さまのご理解を十分に得た上で、中止または延期の判断を各校で行う。その他の遠足や映画鑑賞教室、演劇鑑賞などといった校外で行う学校行事は行わない。

● 学校行事について
感染リスクの高い活動については行わない。運動会(体育祭)については、学年単位で行う・保護者の参加無し・プログラム変更・実施時期や時間、参加人数の調整などといった感染対策を講じたうえで各学校長の判断で実施可能とする。
合唱コンクールは感染リスクが高いので実施はしない。


● 学校での感染症対策について
前提として、感染リスクの高い教育活動は行いません。
熱中症対策にも留意しながら、感染対策の徹底を図ります。実施内容については、八千代市教育委員会が策定したマニュアル「八千代スタイル」の対策レベルを引き上げ、各校が共有・徹底し実施します。このマニュアルは新型コロナ感染症に対応するための、小・中学校の教育活動における留意点がまとめられています。

夏休み前までにも実施していた「対面にならない」「教室レイアウトの間隔を空ける」といった感染対策はもちろん継続しますが、特に授業に関する対策の一部を紹介します。

(対策の一例)
★ 授業は個人で学習できる活動を中心に行う。グループ学習、班での話し合い、ペアワーク等は行わない。
★ 一斉に声を出す音読や群読は行わない。
★ 授業での外部人材の活用は控える(小学校の英語学習の際のALT等は除く)
★ 体育では球技のゴール型ゲームや武道で相手と組み合う活動など、身体接触や接近するような活動は行わない。
★ 音楽では歌唱や管楽器などを利用した活動は行わない。
★ 全校集会・学年集会などは放送設備等を活用し、各教室で行う。
★ 学習発表会や合唱コンクールなど、児童生徒を一堂に集める行事は行わない。

なお、基本的には流水でのこまめな手洗いを徹底させます。
これは、登校時やトイレ、外から教室の入るとき、給食の前後だけではなく、 図書室など共用スペースを利用する際や、共用の教材・教具などに触れる際も前後の手洗いを徹底させます。
当面はありませんが、流水による手洗いがどうしても出来ない場合(例えば、校外学習や修学旅行のバス乗降車時など)は、手指用アルコールを用いて感染症対策をします。

他にもさまざまなケースで細かくルール設定がなされていますが、ここでは割愛させていただきます。


● オンライン学習の導入について
八千代市では、2018年2学期から各学校内に無線LANを完備し、3~5名に1台のタブレットPC端末、書画カメラや電子黒板等の必要な設備を全小中学校で導入しています。すでに全国で行われているようなICT教育は実施しているものの、1人1台端末環境での運用については2021年9月開始を予定し、準備を進めてきました。

昨日の8/25に、八千代市内の各小中学校へ1人1台のタブレットPC端末(すぐに使えるように、端末にプログラムをインストールするといった環境設定が完了した状態)の整備が完了しています。
「すぐに配布して、オンライン学習を開始すれば良いのではないか?」とのお声もあるかと思いますが、単に端末が配布されただけの丸投げ状態や、まだ十分に教員が活用できる体制が整っていなかったりしていては、安心してオンライン学習に学びを預けることができません。
また、タブレット端末を持ち帰っても、子ども達自身が保護者の方のサポートを必要とせず、一人で学習に使えるようにならなければなりませんし、「オンライン」という環境を与えるうえで、学習に必要がないコンテンツへのアクセスも十分懸念されることから、子ども達へ安全に機器を与えるためにもルールについて事前に教育する必要があります。

学校現場からも「(子どもたちへの教育が先に行われなければ)家庭と学校でのオンライン学習を行うことが難しい」という意見もあったことから、八千代市では子ども自身がタブレット端末を授業で活用できるようにし、保護者の方などの支援を必要としなくても学習に活用できるようになった段階ではじめて、端末の持ち帰りにステップアップする方針としており、この夏休み期間を活用して、先生方への端末導入研修を行ってきました

この9月、新学期がスタートしましたら、学校で新しいタブレット端末を子ども達一人一人にお渡しします。小規模の学校であったり、中学生のお子さんであれば比較的早く習得されると思います。しかしながら、低学年のお子さんであったり、学校の規模によってはばらつきがある可能性もあります。それでも出来るだけ早期に「登校することなくオンライン学習」が成立できるように図ってまいります。

(本市のICT教育について、詳しくはこちらのブログでお話しています)
http://blog.livedoor.jp/hattoritomonori/archives/29335926.html



今回の対応で、短縮授業ではご心配の家庭も多いと思いますが、どうかご理解の程よろしくお願いいたします。今後、オンライン学習を実施することになっても問題がないように、9月中にタブレット端末をつかった学習をお子様には実施したいと思います。
とはいえ、登校自体に大変なご不安を抱える方も多いと思います。体調不良やワクチン接種に関する遅刻・欠席だけではなく、ご不安でお休みされる方もすべて欠席扱いとはいたしません。


9月1日以降、各学校でより具体的なことについてご案内があると思います。
あくまでこちらで書かせていただいたことは市教育委員会にて方針決定したものであり、学校の規模や先生方の体制などによって異なる部分があること、また今後の感染状況によってはさらに軌道修正する可能性があることもご承知置きください。

安全を守りながらも、子ども達に大切なまなびや経験の機会をむやみに奪わないよう、出来る限り市としても教育委員会と密に連携を図りながら取り組んでまいります。
ご家庭にも、感染防止のためにさまざまなお願いをいたしますが、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

※本市の接種人数について、8/22付の状況を追記しました(8月24日)。

八千代市では、「65歳以上の高齢者」を対象に4月末から接種を開始したのち、7月初旬に12~64歳の方全員へワクチン接種券(クーポン券)を郵送。7月中旬から「基礎疾患をお持ちの12~64歳の方」「高齢者施設や市内の幼児教育、保育施設の従事者」「(基礎疾患のない)60~64歳の方」を対象に優先接種を行ってまいりました。
そして、8月16日・17日には、「(基礎疾患のない)12~59歳の方を含めた、すべての接種対象者」へ向けて、市のWEB予約システムやコールセンターによる第1回目の予約受付をいたしました。

しかしながら、「対象者総数に対してワクチン予約枠が少なすぎるのではないか?」「いつになったらワクチンは接種できるようになるのか?」等々のご指摘・ご不安の声を多く頂いております。今後も2週間ごとに県から配布されるワクチン供給量に合わせて、速やかに予約枠を追加する予定ですが、現時点(8/21現在)でお伝えできる本市の接種体制への取り組みや、ワクチン供給状況についてお話しします。


● なぜ接種対象者とスケジュールを変更したのか
6月末時点では、18歳以上を対象とした国の集団接種(自衛隊東京大規模接種センター)や大学・企業等での職域接種の機会拡充が進むことを見据えて、まずは接種券を全年齢へ一斉郵送しつつも、市の接種予約は7月初旬に優先接種対象者、そして8月中旬から50代、その後40代、30代・・・と、対象者を絞りながら受付を進めていく予定を立てておりました。
しかしながら、7月下旬頃から本市においても若い世代の感染者が急増する傾向が顕著にみられ、10代・20代からの家庭内感染も多く確認されるようになりました。一方で、高齢者や基礎疾患の有無に限らず、全国的に重症化の傾向が30代~50代のいずれにも見られ始めるなど、年齢に関係なくワクチン接種を必要とする状況となったため、医師会ほか関係機関と協議の上、予約体制の見直しの必要があると判断いたしました。
そのため、8月16日以降のワクチン予約対象者を「(年齢に関係なく)クーポン券をお持ちの方全員」に拡大し、さらにキャンセル待ちについても(従来の65歳以上の高齢者から)対象者全員へ変更することになったのです。
↓ 7/5時点の計画案(旧)
ワクチン接種スケジュール2021-07-05 175107
↓ 8/5時点の計画案(最新)
0805市接種スケジュール2021-08-22 074411

※補足
6月時点にも接種スケジュールについてブログ(こちら)でお伝えしておりましたが、現在はさらに前倒しで進めています(以下、赤字にて修正)

<優先順位と八千代市の接種スケジュール(6月時点)>
順位1 医療従事者(6月時点で開始済)
順位2 ①高齢者施設入所者及び従事者②65歳以上高齢者(6月時点で開始済)
順位3
①基礎疾患等を有する方(12歳~64歳)
対象者数/9,925人(総人口の4.9%)
【市の予約開始】7月初旬から中旬
【市内での接種開始】7月中旬
 ⇒7月中旬から個別医療機関で順次予約・接種開始。市のWEB予約は7月下旬。
②高齢者・障がい者施設の従事者
対象者数/3,038人(総人口の1.5%)
【市の予約開始】担当課と協議
【市内での接種開始】7月下旬から8月上旬 ⇒7月中旬
③60歳~64歳まで
対象者数/10,285人
【市の予約開始】7月末頃
【市内での接種開始】8月初旬頃
 ⇒7月中旬から個別医療機関で順次予約・接種開始。市のWEB予約は7月下旬。
④(八千代市独自の優先接種者)保育園・幼稚園施設の従事者
【市の予約開始】担当課と協議
【市内での接種開始】⇒7月中旬

このほか、以下の方へ優先的に接種を進めています。


順位4
12歳~59歳まで
対象者数/121,550人(うち、12~15歳は7,608人)
【市の予約開始】未定 (年代別接種を推奨) ⇒年代別を取り止め。
【市内での接種開始】8月下旬頃 ⇒8月中旬


● 市の予約システム刷新など、受付体制を強化
65歳以上の高齢者を対象に行ってきたWEB予約では、「アクセスしてもつながらない」「つながっても操作の都度待たされ、予約完了まで時間がかかりすぎる」といった問題点がありました。5/20の予約2回目、6/14の予約3回目と回を重ねるたびに修正を行いましたがそれでも根本的な解決にはならなかったため、同時に大量のアクセスがなされても問題なく稼働されるシステムに刷新しました。
新しい予約システムは7月26日(優先接種対象者へのWEB予約)から導入していますが、アクセスが集中しても従来のようなトラブルが一切生じることなくスムーズに稼働しています。
同時に、LINEによる情報発信ツールも用意し、市ホームページだけではなく電子メールやLINE、Twitterなどから予約に関するお知らせが出来るようにするなど、予約の受付体制強化に努めました。

(LINE公式アカウントやスマートフォン対応画面の導入)
LINE公式アカウント_2021-07-08


● 市内個別医療機関における接種枠の増設
ワクチン接種能力を高めるためには①ワクチンの数を十分に用意する、②接種できる機会を増やす という2点が重要です。本市では八千代市医師会等と継続して検討を続けてきており、6月時点のご報告以降もワクチン接種を実施いただける個別医療機関の更なる追加を実現してまいりました。
(ワクチン接種を実施する市内医療機関)
4/23時点・・・62カ所
8/19時点・・・75カ所

※令和3年8月末時点
ワクチン供給量に応じて、引き続き各個別医療機関への直接予約における接種回数を増やしていただくように、市から働きかけをしています。個別医療機関全体における接種回数が集団接種を上回ることもあり、現在、個別医療機関全体の接種能力は集団接種の1.5倍以上の回数です。
なお、直接予約のためのお問い合わせについては、市ホームページにあります「ワクチン個別接種可能な医療機関一覧」をご確認のうえ、通常診療の妨げにならないよう極力かかりつけ医の診療時にお尋ね頂くか、病院の掲示物やホームページ、メール案内等もご確認頂ければ幸いです。
(ワクチン個別接種可能な医療機関一覧)
https://www.city.yachiyo.chiba.jp/63500/page200034.html


● 八千代市に供給されるワクチン量の推移について
まず前提として、市に供給されるワクチンの量について、市から県へ「〇箱供給して欲しい」と依頼をして配分されるという仕組みではありません。本市としましても、予約受付システムや接種体制を増強していますから「可能な限りたくさん配分して欲しい!」という思いはあります。
しかしながら、あくまでワクチンの供給の流れは、
①国の方針のもと、各都道府県へ配分される。
②千葉県の配分方針・スケジュールに沿って、各市町村へ供給される
とされております。
八千代市ワクチン供給スケジュール 2021-08-21 153247

● 8/21時点で市に供給完了したワクチン数
現時点で供給が確定したのは第10クール分(8/5供給済)までで、本市には4月のワクチン供給開始から累計135箱が納品されています。1箱は195バイアル(1バイアル5回接種の場合975回接種分、6回接種の場合1,170回接種分)ですから、人数に直すと7万7999人分相当(1人あたり2回接種換算)のワクチンが届いたことになります。
そして、VRSの速報値によれば8/10時点での本市の1回目接種人数が6万1762名(対象者全体の34.22%)ですから、単純計算で8/11以降に接種枠として確定できるのは1万6237名分ということになります。
8.10時点接種状況2021-08-22 073713

※追記(8月24日)

接種状況について、令和3年8月22日時点の数字を追記します。
ワクチン接種率 2021-08-22時点

※ 国が発表する全国・各都道府県の集計値は「65歳以上」「すべて」という区分を採用しており、他自治体もこれに準ずるケースが多いのですが、本市では現状が分かるように「65歳以上」「64歳以下」もお伝えしています。
ご参考までに、8月22日時点の1回目接種完了率は、全国で44.24%、千葉県全体では41.84%、本市は42.50%(76,691名)です。

(全国・都道府県別の接種率)
https://cio.go.jp/c19vaccine_dashboard


● 8/16・17に実施した市の予約人数が対象者総数に対して少なかった理由
本市には12~64歳の方が12万8134人いらっしゃいます。
これに対して8/16・17の予約枠は計6383人分でしたから、冒頭にお伝えしたとおり、多くの方から「枠が少なすぎるのではないか?」というご指摘を頂きました。
その理由は、受付システムや接種体制の不足ではなく、単純に「8/16時点で確定しているワクチン量がそれだけしかなかった」ということに尽きます。
ワクチン箱数は、実際に納品されてみないことには予定どおりの数が届くかどうか確定できません。国・県から提示されている供給スケジュールはあくまで「予定」であり、ワクチンが手元に届くまで見込みどおりの数が届くかが不確定な状況にあるのです(実際に、予定されていた箱数の6割しか届かなかったこともありました)。

そのため、県から提示されている配分スケジュールでは第11クール(8/16、8/23の週に納品予定)で14箱(8,190名が2回接種できるワクチン数)と示されてはいますが、8/16・17の予約の際は8/11時点で残り1万6237名分となっているワクチンから捻出しなければならないので、数が絞られてしまうという状況にせざるを得なかったのです。もちろん、このすべてを市の予約受付分に回したわけではなく、直接予約ができる市内個別医療機関にも相当数のワクチンを配布しております。

「納品予定数を見越して予約枠を確保してしまえば良いのではないか?」という声もあるかと思います。この議論も5月になされましたが、特に集団接種会場では予め医療従事者の配置スケジュール等を組む必要がありますから、万一ワクチン供給量が予定していたより不足してしまった場合は現場はもちろんのこと、各医療機関や予約されていた市民の方への混乱をも招く恐れが高いという懸念から、本市では確実に納品された分のみを予約枠としています。


● 他市町村とのワクチン供給量の比較
予約枠の少なさから、「八千代市だけ他に比べてワクチン量が少ないのではないか?」とのご意見も散見されましたが、以下の「県の配分スケジュール」をご覧いただければわかるように、そのようなことはございません。
<千葉県のワクチンの配分量と接種実績>
県から各市町村への配分2021-08-21 152722

千葉県からは、8/13付で次のような方針が出されています。

「国において新型コロナワクチンの割当てに係る配分計画が示され、第13クールから第15クールにおいて、12歳以上の人口の8割へ2回接種するために必要なワクチンが県に配分されることとなった。これを受け、県では国の配分方法を基本とし、以下のように各市町村へ配分する。」
<配分方針>
(1)各市町村の12歳以上人口の8割が2回接種するために必要な接種回数を算出する。
(2)これまで市町村に配分したワクチン量等から接種回数を算出し、(1)から差し引いた残りの「未接種回数」に応じて、基本枠の85%程度を按分する。
(3)これまで市町村に配分したワクチン量から、VRS の接種数を差し引いた数を「未接種ワクチン量」とする。
(4)各市町村の2週間の総接種回数(VRS)から1クール(2週間分)の消費箱数を算出する。
(5)基本枠の15%程度を(3)、(4)をもとに按分する。
(6)その他、必要な調整*を行う。
 *住所地外接種の状況など、市町村の状況に応じ調整する。端数調整を含む。
(その他)
・この方針は原則第14・15クールにおいても同様とする。
・県全体の接種率が対象人口の8割に最大限近づくよう配分する。
・既に対象人口の8割の接種に必要なワクチンを配分している場合は、新たに配分しない。
・接種実績及び供給数はファイザー社及びモデルナ社ワクチンについて勘案する。
・第14・15クールの国の調整枠数によって、配分比率など変更する場合がある。
・第14・15クールの国の調整枠数によって、配分数がさらに増加する市町村がある。



● 国からのワクチン供給の見通し
県のスケジュールには第13クールまでは記載されていますが、14・15クールは国の供給見通し自体が「予定」となっているため掲載されていませんが、厚労省HPでは見込みの数字を把握することが可能です。
<国から県への配布見通し>
国から県への配布見通し2021-08-21 152115
(厚労省HP- ファイザー社の新型コロナワクチンの供給の見通し)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_supply.html

● 今後のワクチン分配の見通しについて
第14・15クールについては県からスケジュールの提示がなされていないため、本市の見通しも確定できない状況にありますが、全体の8割接種を目標とするならば14万4370人分のワクチンを確保するということになりますから、単純計算で第14・15クールで83箱(4万8236人分)が分配される必要があります。
(9/6の週の第13クールまでで累計165箱、9万6134人分のワクチンが本市に供給完了予定)

6月時点では11月末までの接種完了を目指して体制を整えるとしておりましたが、7月にワクチン供給量が落ち込んでしまったことや、第15クールまでに予定どおり確実に供給がなされるかどうか等により不透明なところがあります。
本市としては、ワクチンが供給され次第、可能なかぎりすみやかに接種枠として提供できるよう引き続き対応してまいりますので、ご理解・ご協力の程よろしくお願いいたします。

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