八千代市政を考えるブログ

千葉県八千代市では、今どんなことが問題になっているのでしょうか?
身近な疑問、改善できそうなこと、千葉県から見た八千代市など、さまざまな角度から考えてみました。

八千代市長(2017.5月就任)のはっとり友則です。
現在取り組んでいる政策、進捗状況なども併せてご報告していきます。

カテゴリ: 魅力アップ!やちよ

昨年、令和3年6月11日、道の駅やちよが千葉県で唯一の『防災道の駅』に選定されました。

道の駅は、道路利用者への安全で快適な道路環境の提供と地域振興や安全の寄与を目的としており、
・24時間無料で利用できる駐車場やトイレなどの休憩機能
・道路状況や地域観光、緊急医療などの様々な情報を発信する情報発信機能
・文化教養施設、観光リクエーション施設などの地域振興施設や防災施設による地域連携機能
を基本コンセプトとし、整備されてきました。

『防災道の駅』(=道の駅の新たなコンセプト、道の駅第3ステージ「地方創生・観光を加速する拠点」の目指す姿のひとつ)においては、これらに加えて「大規模災害時などにおける広域的な復旧・復興活動拠点」などの防災拠点機能が付加されることになり、その機能を発揮するために必要となる施設の整備等に対して、国が重点的な支援(交付金による重点支援や国のノウハウを活用した支援)を行なうこととなっています。
道の駅やちよは『防災道の駅』に選定されたことを受け、これらの国の支援や千葉県の協力を受けて新たな整備を進めることになります。

今回は、昨年度、学識経験者や民間有識者の皆様のご協力を得て行いました「防災道の駅やちよ整備検討会」の成果をもとに、整備に向けた基本コンセプトや運用イメージなどを皆さんにご紹介します。
道の駅やちよの在り方-1

なお、今回「道の駅やちよ」が選定された理由として
・国が直轄管理する国道16号沿いにあること
・首都直下地震などの際、人口が集中する東葛~湾岸地域に対する復興・復旧支援拠点になり得ること   
といった点などが評価されたものと考えています。

詳しくは、以前のブログをご参照ください。

(ご参考)
http://blog.livedoor.jp/hattoritomonori/archives/29446889.html



【整備に向けた基本コンセプト】
『防災道の駅』として整備するにあたって、当初は国土交通省(千葉国道事務所)、千葉県、八千代市の3者で検討調整していましたが、更に広い視点や知識をもってより深い検討をするべく、昨年11月に学識経験者を会長とした民間有識者と行政による「防災道の駅やちよ整備検討会」を設置し、検討を行いました。検討会では、主に整備の基礎となるコンセプトなどについてさまざまなご意見をいただきました。

整備にあたっては、防災機能の強化を図るだけではなく、道の駅やちよの特性(強み)を活かし、「平常時の賑わいと災害時の円滑な機能移転を目指し整備を行なうことが肝要」との考えから、開設からすでに25年が経ち施設の老朽化や手狭感、機能不足が散見されるようになったふるさとステーションについても重要な課題のひとつとなりました。

ふるさとステーションの屋根は開閉できる構造となっているのですが、パッキンの劣化などによる雨漏りが発生しており屋根の改修が必要となっていますが、その際に太陽光発電を設置するなど、あわせて電源の多様化を検討・促したらどうか?といったご意見もありました。また、現在の施設におけるトイレの基数不足や機能不足についても、防災の観点からも課題とされました。

こうした災害時のみに役立つ施設整備ではなく、平常時の賑わいや活性化にも寄与するような施設整備の在り方や整備要領を含め、本検討会で検討・議論をいただき、検討会成果として本年3月に策定したのが「防災道の駅やちよ整備コンセプト」と「防災道の駅やちよ整備計画」です。

“何を目指して整備するか”という目標を、メッセージとして共有することを目的に作成した整備コンセプトを「行ってみよう道の駅 ~農と遊びと防災と~」としました。単なる防災設備の整備ではなく、新たな施設整備を契機とした道の駅やちよの更なる賑わい創出を併せて整備をすすめていく方針です。
道の駅やちよの在り方-2


 【災害時における「道の駅やちよ」の在り方】
過去の大規模地震や災害などから、災害時に求められる次のような機能を網羅するようにします。

<想定されるニーズ>
①道路や道の駅利用者、周辺住民などの避難場所としての機能(耐震化、備蓄品、無停電、トイレなど)
②施設内に避難した人(道路・施設利用者、被災者)に対する必要な物資(飲食品、日用品など)の支援
③給水拠点(断水時)などの機能
④変化する道路状況や災害被害状況などの提供
⑤警察等の復旧活動部隊の活動拠点

これらを実現するための機能に加えて、平常時の賑わいを考慮した機能整備を図ります。
具体的に、「道の駅やちよ」を次のように運用するイメージです。

 ふるさとステーション側 
災害時は、主に道路利用者や地域住民を対象とした地域的な拠点として運用する。

道の駅やちよの在り方-3

必要となる整備
・無停電化(目標:令和5年度)
⇒リニューアルの電源多様化を前提に整備を進める。
移動可能な発電機の複数整備(優先:トイレ、事務室、浄化槽、照明(LED)等)

・情報提供施設整備(目標:令和5年度~6年度)
⇒千葉国道事務所との調整。リニューアルと併せて整備(MCA無線の導入除く)を行う。
道路情報などのリアルタイム提供施設、情報を取得するための無料Wi-Fiと携帯充電場所の整備、非常用無線機(MCA無線機の導入)

・災害時に必要となる防災資材備蓄(目標:令和5年度)
⇒避難者や道の駅運用に必要な備蓄資材や地域の防災資材(パーテーションや簡易ベッドなど)を備蓄する。

・防災トイレ(目標:令和5年度)
⇒リニューアルと併せた整備手法等、千葉国道事務所との調整を図る。
老朽化対策、基数及び機能不足対策(新たなトイレ等の設置)

・貯水タンク(目標:令和5年度)
⇒リニューアルと調整(リニューアルの中で併せ整備する場合は別途検討)。
貯水槽の防災・機能強化(当面は、備蓄ペットボトルなどで対応)

・現行施設のリニューアルによる機能の強化(目標:令和6年度)
⇒電源の多様化、直売所の拡大や食堂の改修、建物内の機能再配置、給排水設備、防災トイレ(基数、機能強化、24時間)、貯水タンク(貯水槽の耐震強化)など

・駐車場の整備(目標:令和6年度以降)
⇒緊急発着所の指定、アスファルト化


 農業交流センター側 
災害時は、自衛隊・消防・警察等の復旧活動部隊を対象とした広域的な拠点として運用する。

道の駅やちよの在り方-4

必要となる整備
・無停電化(目標:令和5年度又は6年度)
⇒ふるさとステーション側で整備した発電機を活用し、リニューアルの電源多様化との連携を図る。

・トイレの改修(目標:令和5年度)
⇒トイレの24時間化及び不足機能(授乳室など)の整備

・国道16号とのアクセス経路(目標:令和6年度以降、千葉国道事務所との連携)

・駐車場整備(目標:令和6年度以降、千葉国道事務所との連携)

・ドッグラン等の施設整備(目標:令和6年度)
⇒増加する車中泊やペット避難希望者への対応(可能性の追求)


【将来イメージ】
これらの整備を通じて、将来的に次のような運用へと結びついていく構想を持っています。
今回の「防災道の駅」への選定を大きなチャンスと捉え、道の駅やちよが八千代市民の皆さんはもちろんのこと、市外からも多くの方々に楽しんでいただける憩いの場として、そして緊急時の拠り所としてより良いものとなるよう、ハード及びソフトの両面から順次整備を推進してまいります。

<平常時の運用イメージ>
道の駅やちよの在り方-5

<災害時の運用イメージ>
道の駅やちよの在り方-6

八千代台・大和田・勝田台の京成沿線活性化については、私が市長に就任した当初から重点的に取り組みを進めている課題のひとつです。
八千代市の開発は、京成沿線から始まりました。そのため、市内の他の地域と比べてお住まいの方々の高齢化や空き家問題が顕著に見られるようになっています。まちの活性化に取り組むことは、これらの問題解決の糸口となることはもちろんのこと、今後の安定的な税収増にもつながりますので市の財政基盤を強固にするためにも大変重要な施策と言えます。

さて、今回は各駅で少しずつ動きが出てきましたので進捗状況を報告します。

八千代台駅西口駅前実態調査
(八千代台西口周辺の利用実態調査の様子)

各駅周辺での取り組み

● 八千代台
駅周辺の活性化を進めるにあたり、まず市が行わなければならないことは「適切な広さの駅前ロータリーを整備し利便性の向上をはかる」ことです。八千代台駅が完成した当初に比べて、人の流れや車の量が大きく変わっています。その現状に合わせて、まずは基準となる「駅前ロータリー広場」を適切なサイズに整えることで、周辺の開発について検討するという次のステップへと着手することができるようになります。
ロータリーは市が保有していますが、拡張の程度によっては現在所有する土地では足りなくなりますので、建て替えのタイミングで建物を後ろに下げていただき駅前広場の活用協力をお願いするなど周りの地権者へ拡幅の協力を得なければなりません。

その見通しを立てるために実態調査を実施しました。八千代台駅が完成してから一度もこうした調査は行われたことがなく、今回が初めての試みとなります。昨年、八千代台西口の調査を終えましたが、結果は現在の駅前ロータリーは歩道等を除いた広場としては約1.7倍もの広さを確保する必要があることが分かりました。
今年度は東口の調査を行い、その両方の結果を踏まえて東西の駅前広場のレイアウトを作成する予定です。

なお、交通量だけではなく、駅周辺における問題点だったり、利用するうえでの不便な点など今後改善する必要がある課題についても整理しています。特に東口の現状は、ロータリー内にバスの乗車スペースを確保することもままならず、ユアエルム前にバス停が作られています。
これらを解決し、適切な駅前広場をまずは完成できるように、今後も引き続き市として取り組みを進めていきます。

<取り組み状況>
令和3年度 
・令和3年3月25日付けで行った京成電鉄株式会社と包括連携協定に基づき京成沿線の活性化について定期的に協議を行った。(令和3年度/計9回)
・八千代台駅西口周辺利用実態調査等業務委託
⇒八千代台駅西口駅前広場周辺の利用実態調査を行い、駅周辺の問題点・課題について整理をした。

令和4年度
・八千代台東口周辺利用実態調査等委託業務(6月1日契約締結)
⇒八千代台東口周辺における交通量調査及び利用実態調査を行い、R3に行った西口と併せて東西の駅前広場のレイアウトの作成を予定。


● 大和田
大和田駅周辺に関しては、八千代台・勝田台の他2駅と状況が異なります。
ロータリーがある南側については、すぐ隣りが千葉市になっており区画整理の整備は完了していますが、大和田駅としての課題が多いのは北側地区のほうになります。
大和田駅北側地区については、大和田駅南側地区とともに昭和44年に土地区画整理事業区域として都市計画決定がなされているのですが、北側について事業化には至っていません。一番の原因は、北側の土地は住宅が多いため、地元の負担が大きいことがあげられます。
現在、「大和田駅北側地区まちづくり事業」を進めるために、地元の方々からニーズを伺う機会(地元勉強会)を重ねており、土地区画整備事業対象としての区域を縮小するのはどうか?もしくは代替案となる整備手法の検討は無いか?といった検討を行っています。

大和田駅北側を全体的に整備しようとするには難しい問題が山積していますが、現在、糸口として考えているのは都市計画道路「3・3・7大和田駅前萱田線」の整備に絡めた周辺開発です。道路整備とともに、隣接する土地から着手して整備範囲を広げていく進め方が現実的ではないかと考えられています。
都市計画道路

都市計画道路-2
(都市計画道路整備プログラム_市HP/https://www.city.yachiyo.chiba.jp/140500/page100089.html


現在は、地元のニーズやこれまでの調査結果を踏まえてコンサル事業者に整備方針の提案を依頼しており、今後はその内容をもとに市としての方針を策定していく予定です。

<取り組み状況>
令和3年度 
・令和2年度から地元の勉強会参加希望者を対象に3回、令和3年度も3回の地元勉強会を実施(計6回)。また、年度末には、勉強会の内容をまとめた「まちづくりニュース」を地区内全地権者へ発送。
・都市計画道路予定地の土地買取り協議を実施。

令和4年度
・大和田駅北側地区まちづくり整備方針策定等業務委託(4/18契約締結)
⇒土地区画整理事業の長期未着手地区の解消に向けた、千葉県が策定している「千葉県土地区画整理事業見直しガイドライン」に基づいた整備方針の策定を予定。



● 勝田台
勝田台駅南口については、八千代台駅で述べたような駅前の整備に要する調査がすでに完了しています。
南口は、今までエレベーターがない上に、のぼりエスカレーターのみでしたから、高齢の方や妊婦の方、乳幼児連れの方などに優しいとは言えないつくりとなっていました。そのため地元住民からはエレベーター設置の要望が10年以上前から出ていましたが、令和3年度から協議が進み、エレベーター及び上下のエスカレーターを合わせて設置する方向で進んでいます。
また、南口駅前広場の整備についてはホテル側の拡幅工事が終わり、今後エレベーター設置が終わった後に駅側の整備が終了する予定となっています。

(勝田台駅南口駅前広場整備計画(案))
※下図の計画案のエレベーター位置は変更予定です。
勝田台駅南口駅前広場整備計画案

一方、北口の駅前広場については、現在の広さの2倍程度が必要だという調査結果が出たところです。こちらについても課題をもとに、整備計画案の策定に向けて取り組んでまいります。

<取り組み状況>
令和3年度 
・勝田台駅南口駅前広場整備について
⇒R2年度に契約した勝田台駅南口駅前広場整備工事において、令和3年11月に駅前広場の一部工事が完了。残工事についてはエレベーターの設置工事と調整して進めていく。
・南口エレベーター設置について
⇒市と京成電鉄の間で協議を進めながら令和3年3月に京成電鉄が行うエレベーター設置に関する基本設計に対して、市が補助を行い令和4年3月に完了。

令和4年度 
・今後、基本設計をもとに詳細な事項について協議を進め、工事着手に向けて京成電鉄等と協力して取り組む。


空き家対策の推進について

京成沿線の地区をはじめ、少子高齢化や住宅の老朽化の進行により、今後は本市でも空き家の増加が懸念されています。管理不全の空き家が増加することにより、防災や衛生面、景観等の観点で地域住民の生活環境に深刻な影響を及ぼす可能性があることから、京成沿線の活性化を実現するうえでも早急な対策が求められるところです。
本市の空き家対策について、令和2年度から今年度にかけて着手した主な施策を紹介します。

<取り組み状況>
令和2年度
・「空家等の発生予防・抑制」「空家等の活用・市場への流通促進」「管理不全空家等の解消」の3つを柱とする方針として「八千代市空家等対策計画」を策定。

令和3年度
・市内3件の特定空家を認定し、八千代市空家等対策総合実施計画を策定し国の交付金を活用する事業として、管理不全の空き家に対する措置方針を定めた。
・京成電鉄と空き家対策事業として「空家等対策事業の実施に関する合意書」を締結し、空家予防の観点から「住まいに係るエンディングノート」を作成。京成沿線の住民や要望者への配布を通じ、空き家の発生予防に向けた周知啓発を行った。
・家屋の流通を促進するために八千代市空家バンクの制度を創設。

令和4年度
・移住・定住・子育て・近居等の住宅課題に関連した制度と併せて空家リフォーム費補助制度を創設し、運用を開始した。
・令和4年7月12日に特定空家等1件について略式行政代執行による解体、除却を実施(本市で初の事例です)。


「京成沿線の活性化」を実現するためにはいくつものステップを要しますが、八千代市の未来に向けて、ひとつずつ着実に取り組みを進めてまいります。


(ご参考)
八千代台・大和田・勝田台駅周辺活性化の公約について(2020年09月20日)
http://blog.livedoor.jp/hattoritomonori/archives/26250544.html

女性活躍推進がうたわれて久しく、社会の在り方として浸透しているかのように見えるものの、実態として未だ八千代市の女性職員の割合は決して多くありません。
防災対策や新型コロナウイルス感染対策を進める中でも、男性目線で築き上げられた組織では至らない観点があることをご指摘いただきました。例えば、コロナ禍で経済的にひっ迫することで、生理用品を購入できずにいる女性や、言い出せずに忘れた振りをして保健室へもらいにくる女子生徒の話などを耳にしました(これについては、本市でも予算化が必要であると考えています)。

長年男性職員が大半を占めてきた市役所ですから、自然と男性目線に偏りがちになってしまいますが、市民全体の男女バランスはほぼ半々(男女ともに約10万人)であり、本来であれば市民満足度の向上のためにも女性職員の割合をもっと増やし、女性目線による新しい視点を取り入れてバランスを取ることが不可欠であると考えています。
しかしながら、実際は職員を募集してもなかなか女性の方から申し込みが来ないことに懸念を抱いており、現在も「なんとか女性職員を増やせないか?」と検討しているところです。こうした傾向は市役所だけではなく、八千代市議会議員の割合を見ても28名のうち、女性は現在3名だけです。

「子育て世帯の女性が働きやすい環境づくり」ということは以前から申し上げていますが、同時に「女性が長く安定的に働くことが出来る」こと、さらには「高齢になっても地域社会で求められ活躍できる」という土台づくりを進めていくことで、女性の皆さんが八千代市なら安心して活躍できると思っていただけるような環境を整えていかなければならないと切に感じております。

まずは、自身の職場である八千代市役所から。
女性が「働きたい!」と希望していただけるためには、なにが現在不足しているのか?どのように変えることが望まれているのか?といった点について整理し、女性職員ならではの目線でより良い市民サービスへつなげられるよう取り組んでまいります。

八千代市では、長引く新型コロナの影響で打撃を受けている市内事業者を支援し、地域経済を応援することを目的に「キャッシュレス決済ポイント付与事業」を昨年11月から第1弾、第2弾の2期にわたり実施してきました。
この事業は、地域振興券(紙)を販売・配布した場合の負担や感染リスクを軽減するほか、キャッシュレス決済システムの活用を広く浸透させることによって会計時の感染リスクを抑えるという側面もあります。

第1弾 (2020年11/1~12/31)、第2弾(2021年1/1~2/28)ともに、20%ポイント還元・付与上限(3,000円相当/回、15,000円相当)という条件としましたが、キャンペーン内容が魅力的だと大変好評をいただきました。当初は第1弾~2弾の期間を合わせて4億円を想定していましたが、1月下旬の時点で5億円に達したほど大変多くの方にご活用頂けました。
なお、紙の地域振興券のように印刷や人件費のコストがかからず、また国の交付金活用によって市としての負担額は1割弱で実現しています。

第3弾を計画するにあたり、第1弾・2弾の施策による効果を検証しました。
第1弾では、市内中小企業のみを対象としたものの、まだ利用できる場所が多くなかったうえに利用する方も限られていました。
第2弾では大型チェーン店や大型商業施設のテナントに入っている店舗での利用も可能としたところ、利用できる機会が各段に広がったため新規で活用される方が増え、それに伴い地元中小企業でも導入が進みました。しかしながら、本社が市内に無いためせっかくの税収が(地元へ流れず)八千代市外へ流出する金額が多く、地元還元の意味合いが薄れてしまいました。
そこで、第3弾は「より地元へ効果的に貢献できる」ことを狙いとし、①市内中小企業を対象(第1弾と同様) ②30%ポイント還元 としました。
第1弾の時よりもPayPayを導入している市内中小店企業が増えているとはいえ、第2弾に比べると対象店舗は限られてしまいますので、利用者に魅力を感じてもらえるように20%⇒30%に還元率を上げています。

「PayPay第3弾」の実施が3月議会で無事可決され、いよいよ令和3年5月から約2か月間キャンペーンを再開します。ぜひ多くの方に利用していただければと思います。

[八千代市×PayPay]対象のお店で最大30%戻ってくるキャンペーン第3弾
(詳細情報)
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/160506/page100079.html
ペイペイ30%2021-04-19


いくつかご質問について回答をご紹介します。

【質問】
「ポイントはどのように付与されますか?」
【回答】
キャンペーン期間中(令和3年5月6日(木)~6月30日(水))に市内の対象店舗でPayPayでお支払いされた金額が対象となり、支払額の最大30%のポイントが付与されます。PayPay残高、クレジットカード(ヤフーカード)、PayPayあと払い(一括払いのみ)でのお支払いが対象です(ヤフーカード以外のクレジットカードでのお支払いは対象外)。
なお、ポイント付与は、お支払いの翌日から起算して30日後を予定しています。

【質問】
なぜキャッシュレス決済なのですか?一部のひとだけが恩恵を受けた形となり素直に喜べません。
【回答】
今回はコロナ感染拡大防止と市内事業者の支援を両立させるという課題を踏まえ、人の手を介さず準備・実施が可能な非接触電子決済ツールに絞りました。新しい生活様式として、市内でのキャッシュレス決済の導入促進も目的としておりますことをご理解頂ければ幸いです。
5/12には、スマートフォンの使い方やキャッシュレス決済に不慣れな方への説明会も行っていますのでぜひご活用ください。


そのほか、私のTwitterにも次のようなご質問をいただきましたのでご参考までにご紹介します。


【回答】
PayPayは①スマホやパソコンさえあれば店舗が無料で導入出来る②利用者も店舗も煩雑な操作がいらない、という点で今回の事業を市が実施するための環境(いわゆるプラットフォーム)が整っており、コストや手間をかけることなく限りある予算をポイント還元に回せたことが主な理由です。他のキャッシュレス決済も検討しましたが、店舗に導入コストの負担を強いるため、使える場所が少なくなり一部のお店にメリットが偏る可能性がありました。PayPayとの併用もかえって煩雑さを招きます。また、コストが嵩み還元率が低くなると、予算に見合う効果が期待できない懸念もありました。


他にも第1弾からのよくある質問が以下リンク先の「キャンペーンに関するQ&A」でまとめられていますのでご参照ください。
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/160506/page100079.html

八千代市では、総合計画に沿ってまちづくりを進めていますが、今年度終了となる「八千代市第4次総合計画後期基本計画」のリーディングプロジェクト(=将来都市像を実現するために重点的に取り組む事業)のひとつに『新川及びその周辺の一体的な活用』を掲げています。

皆さんにとって、新川はどのような存在でしょうか?
都市化が進む八千代市にとって、新川や周辺の自然環境は四季折々の風情を楽しませてくれるとともに、人々に潤いとやすらぎを与えてくれるシンボル的な存在だと思っています。
ですが、もっと戦略的に活用することで、本市の貴重な観光資源となったり、今まで以上に市域全体のコミュニティエリアとしての価値を高めることが出来る可能性を秘めています。例えば、今まで新川沿いにありながらもつながりを持たなかった各種施設の連携を図ったり、新川と同じく印旛沼流域を流れる河川を持つ近隣自治体との地域間連携を取り入れることで、魅力の創出につなげられるのではないか?
こうした観点から、八千代市では
●県立八千代広域公園整備の促進
●印旛沼流域かわまちづくり計画
などを進めてきました。

さて、今回は現在の進捗状況についてお話したいと思います。

県立八千代広域公園については、村上側の整備はほぼ完成に近い形まで進んでいます。中央図書館や陸上競技場などが整備されていますから、皆さんには村上側のみが八千代広域公園だと思われるかもしれませんが、実は萱田側も同規模の面積を整備する予定になっているのです。

(下図の、赤い丸のほうが萱田側です)
八千代広域公園の図

なぜ、ここまで差が開いてしまっているかというと、用地買収の遅れが原因です。
萱田側の用地買収は、現時点で約85%程度まで進んでいますが、未買収地区の中には公園整備に重要な場所が含まれているため、この買収が完了しないことにはスタートラインに立つことが出来ない状況にあります。


「印旛沼流域かわまちづくり計画」については、印旛沼流域の一体的な利活用を推進するため、千葉県並びに5市町(成田市、佐倉市、印西市、酒々井町、栄町)と連携し取り組んでいる事業です。
かわまちづくり案
八千代市では、新川を中心に船着き場や一里塚(トイレなど)等の整備を進め、屋形船などのアクティビティを組み合わせた観光資源として活用していくことを考えています。
以前、私もこの事業の有用性を確認する目的で、新川を船で移動しながら風景を楽しんだことがあるのですが、それはもう素晴らしい体験でした。普段見慣れた場所であっても、全く別の景色になるのです。いずれ、美しい桜並木を船から眺めることが出来るようになれば、八千代市の新たな観光資源になることは間違いありません。
しかしながら、こちらの進捗についても、予定よりも遅れ気味になっています。


県立八千代広域公園の用地買収、そしてかわまちづくり事業。
どちらも事業が遅れている理由として、「千葉県が主体である」ことが挙げられます。
例えば、広域公園の用地買収は千葉県が行っていますし、この計画船着き場などの設置は千葉県と八千代市が半々で費用負担しており、県がより積極的に動いてくれなければ前に進むことができない状態にあります。印旛沼流域水循環健全化会議の第2期行動計画として位置付けられている事業でもありますから、流域6市町を県が主導する形でスピードアップを図って欲しいところです。

そこで、本日11/10の午前中に行われた、千葉県知事と県内市町村長が地域の課題について議論する「市町村長意見交換会」の場で、この2点について速やかに推し進めるよう要望してきました。
用地買収については、八千代市にも地権者と面識がある職員もいますから、協力体制を密に取ることも申し出ました。
(千葉日報/2020年11月9日記事より)
https://www.chibanippo.co.jp/news/politics/738526


一日も早く、八千代市の新たな観光スポット・憩いの場として、皆さんにご活用いただけるよう、引き続き取り組んでまいります。


参考/
千葉県立八千代広域公園 公式サイト
https://yachiyo-koikikoen.com/

印旛沼流域かわまちづくり計画
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/21000/page100108.html

印旛沼流域かわまちづくり計画(令和2年3月)
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/content/000116512.pdf

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