2020年10月、私のTwitterへ市民の皆さんから「緑が丘地区の中学校は今後不足しないのか?」とのご不安の声をお寄せいただきました。その後、西八千代地区の小中学校の将来的な児童生徒数を把握するためのプロジェクトチームを立ち上げ、2022年2月に最終報告がまとまりました。
今回は、その結果と今後についてお話します。

(プロジェクトチーム立ち上げまでの経緯)
この地域の中学校は、現在高津中と睦中の2校で対応しています。
2017年5月の市長就任時に市教育委員会へ「この地域の生徒数に対して、中学校が足りるのかどうか?」を確認した際は、既存の中学校2校でカバー出来るという結果が出ていると聞いておりました。しかし、Twitterで不安の声を受けて再度確認したところ、検討の最終記録が平成18年であることが明らかになったほか、平成29年の市長就任時に説明を受けたデータには(0歳~6歳など)就学前のお子さんが含まれておりませんでした。これは、市教委だけで把握できるのが就学後の子ども達であるため、令和8年度までしか想定できないということが関係しています。
想定当時からすでに13年近く経っており、今なお新しくマンションが予定されている状況について検証されていないことや、令和9年度以降も既存2校で対応可能か否かを多面的に検証し数値で示すには、数字を把握する市関連部署の協力が不可欠であるため、「令和9年以降も既存2校のみで受け入れ可能かどうか」について、きちんと検証し数値として示す必要があると判断し、プロジェクトチームを早急に立ち上げるよう指示しました。

2020年10月05日
緑が丘地区への中学校新設についての考察

2020年10月12日
緑が丘地区の中学校新設について再検証します


(プロジェクトチーム発足後の経緯)
2020年11月
学校を管轄する市教育委員会を中心に、想定に必要な数字が提供できる市役所関連部署からも情報を収集し多角的に検証する中で、より正確な見通しを導き出すには民間コンサルの協力も不可欠であるとなりましたので、正式依頼のための予算要求をするように指示しました。ただし、12月議会への予算計上は締め切られており、また市長選挙を控える3月議会も(市長が変わる可能性があり)政策に関する計上は控えるため、最短で2021年6月予算に組み込める見通しでした。

2021年6月~
本件は(議会で補正予算を組むことなく)予算の範囲内で捻出できる見通しとなったため、教育委員会を通して委託発注の準備を開始。業者決定後、推計についてプロジェクトチームが業者と調整を行い、この結果に基づいて検討を進めました。

2022年2月
プロジェクトチームから検証の最終報告がありました。


この検証結果を資料としてまとめた「八千代市睦及び高津・緑が丘地域児童生徒数推計業務報告書」を市のホームページ及び教育委員会のページに掲載中ですが、西八千代地区小中学校の児童生徒数や学級数が、今後どのような状況になっていくのかを簡単にご説明します。
児童生徒数推計業務報告書

一戸建て住宅や大型集合住宅が立て続けに建設されて人口が急増している西八千代地区において、緑が丘西地区の計画人口を15,000人と仮定して算出した場合、児童数のピークは令和10年度、生徒数のピークは令和15年度になると想定しています。
その時点の児童数・生徒数と学級数は以下の予測です。

<令和10年度 予測>
みどりが丘小学校 児童数/1,647人(55学級)
新木戸小学校 児童数/1,257人(41学級)
<令和15年度 予測>
高津中学校 生徒数/1,154人(36学級)
睦中学校 生徒数/387人(12学級)

この予測から、一部の学校において教室数がたりなくなることが想定されます。

(対策検討委員会の発足について)
これらの結果を踏まえ、西八千代地区の対応方針を定めるために今年4月、市教育委員会だけではなく、副市長をトップに子ども部や企画部など全庁横断的な組織を立ち上げて、関係各部と連携を図りながら検討を行っているところです。

5月18日に開催した八千代市総合教育会議(=市長と教育委員会で構成する会議)の場でも、「睦及び高津・緑が丘地域児童生徒数推計の結果」について議題にしたほか、6月市議会では、私からも『出来るだけ早く方針を決めたい』旨をお伝えしたところです。

引き続き会議を重ね、子ども達にとってより良い教育環境を整えるという視点に立って、方針を検討してまいりたいと考えています。
今回の件は、Twitterでお声を頂いたお陰で気付きを得て、早い段階から検証をスタートすることが出来ました。改めて感謝申し上げます。


【ご参考】
西八千代地区の小中学校の対応について(市HP)
https://www.city.yachiyo.chiba.jp/601000/page100022.html