子どもたちが遊べる場所として、身近にあるのが公園です。
八千代市には、八千代総合運動公園や萱田地区公園、黒沢池近隣公園といった規模の大きな公園のほか、住宅街の中にある比較的規模の小さな公園などを合わせると350を超える公園があります。
さて、今回は公園についてTwitterで次のコメントを頂きましたので、本市の公園計画についてお話したいと思います。


まずは、公園でのボールあそびについてです。
八千代市の条例には、ボール遊びを禁止する具体的な規定はありません。しかしながら、遊びの仕方によっては他の利用者への妨げになったり、けがをさせてしまう恐れがあることも事実です。公園が道路に面している場合、遊び方によってはボールの飛び出しも懸念されます。
そこで、スポーツの杜公園や桑納川公園グラウンドなど、球技スポーツとして楽しむことが可能な環境が整っている一部の公園を除いて、「危険なボール遊び」を禁止しています(各公園にも、「危険なボール遊びは禁止」である旨の注意看板を設置しています)。 
危険なボール遊びの具体例としては、硬いボールや金属バットを使用した野球は安全確保が難しいので禁止しています。やや曖昧な表現に思われるかもしれませんが、状況に応じて危険かどうかの基準が変わりますのでご理解いただければ幸いです。

とは言え、ボール遊び自体を全面的に禁止しているわけではなく「危険でなければボールで遊んでも大丈夫」です。市内にはさまざまな形状の公園がありますので、ぜひ広場などで利用者同士で配慮しながら、ボールを取り入れた遊びも楽しんでください。

ちなみに、チームに所属などしていなくても、予約をしていただければ思い切り友達同士などでサッカーや野球などを楽しむためにグラウンドを使用することができる公園がいくつかあります。一例を挙げておきます。
(スポーツの杜公園)
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/142500/page000036.html

(桑納川公園グラウンド)
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/142500/page000064.html

(総合グラウンド)
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/101102/page100072.html

※補足
公園の管理運営を効率的・効果的に行い、市民サービスの向上と経費の削減を目的として、八千代市では2019年4月から市内11カ所の公園で指定管理者による管理を行っています。
11カ所の公園の特長をまとめたホームページも、指定管理者によって作られています。
(八千代市指定管理公園一覧)
https://yachiyo-park.jp/introduction/
八千代市指定管理公園一覧画面

ボール遊びのほか、よくあるご質問の中には「子どもの自転車練習のために、公園を使ってはいけないのか?」という内容もお見かけします。これについて、原則的には公園内の自転車の乗り入れ・通行は禁止となっていますが、子ども達の自転車の練習に関しては、保護者の方の付き添いがあった上で、他の利用者の迷惑にならない範囲であれば許容できるものとしています。

ボール遊びにしても、自転車練習にしても、どちらも子ども達にとって大切な機会です。
基本的には「他の利用者に迷惑がかからないかどうか?」という点でご判断いただき、譲り合いの精神で上手に公園をご利用いただければ幸いです。市としましても、何かトラブルがあるようでしたら都度対応していきますので、公園緑地課までご相談ください。

余談ですが、2020年4月から八千代総合運動公園内の新川大橋下にスケートボードができる敷地が出来たのをご存知ですか?
ぜひこちらもご活用ください。
(八千代総合運動公園スケートボード広場)
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/142500/page100099.html
スケートボード


続きまして、公園の遊具についてもお話したいと思います。
公園には、滑り台やブランコ、砂場などの遊具を配置しています。
老朽化などの理由で撤去されるケースも多々ありましたが、市内に現存する遊具は1,000を超えており、一度撤去しても自治会を通じて住民の皆さんに希望する遊具を調査のうえ新規に配置したり、また住宅整備によって公園を新規追加することなどで、遊具の数は年々増加しています。

小さなお子さんに人気の大型複合遊具も、市内にはいくつかあります。
代表的なものでは、黒沢池近隣公園の大蛇を模した遊具が人気で、長いすべり台などを目当てに週末などは多くの家族連れをお見かけします。
(黒沢池近隣公園)
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/142500/page100034.html
黒沢池

また、新たな公園として、緑が丘西地区に「西部近隣公園」を令和4年度供用開始を目指して整備しています。こちらにも大型複合遊具を設置する予定ですので、完成したらぜひご利用ください。


さて、こうした公園や緑地の運用については、「八千代市緑の基本計画」にもとづいて進めています。八千代市が将来にわたって緑豊かな自然を保てるように、緑地の保全や都市緑化の推進計画を定めたり、新しい住宅街が出来るなど利用者の状況に合わせて公園緑地の適切な配置や維持管理の方向性を示しています。
平成15年3月に定められた基本計画でしたが、八千代市の緑の状況や都市緑地法の改正、市民意識の変化など、緑を取り巻く情勢が大きく変化してきたことから、緑豊かなまちづくりをさらに発展させるため、平成30年3月に八千代市緑の基本計画を改定しています。
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/142500/page000022.html
(緑の将来構造図/八千代市緑の基本計画(改定版)より)
緑の計画図

この基本計画の中で、公園に関することは「基本方針3 公園・緑地の整備」で触れており、市民に愛される公園・緑地の適切な維持管理に努め、多様化する市民のニーズに合わせるための再整備を進めることを謳っています。
基本方針3の項目
※表の右端の数字は施策番号です。

八千代市と一口で言っても、地域によって優先して取り組むべき内容が随分と異なりますので、市内を7つ(八千代台、勝田台、高津・緑が丘、大和田、村上、睦、阿蘇)の地域に分けて、それぞれの特徴に合わせて施策をまとめています。
(地域の視点からみた緑の施策)
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/content/000087902.pdf

公園の不足という観点から、特に高津・緑が丘地域についてはその傾向が見られます。
この地域については、緑が丘周辺は大規模店舗や高層マンションが立ち並んでいるうえ、「西八千代北部特定土地区画整理事業」によって、北部は更なる人口増加が見込まれている地域です。一方で、街区公園1公園あたりの面積が、標準の1/3程度と小さな規模であることが課題として挙げられていました。
北東部近隣公園、南部近隣公園、そして西部近隣公園という緑が丘の新たな公園スポットを、地域住民の皆さんにご活用いただければと思っています。


今回は公園・緑地についてのみ触れましたが、そのほかにも八千代市に残る豊かな自然を守り育て、多種多様な生物が引き続き生息・生育できる環境に配慮するための施策なども計画しています。
この機会に、ぜひ本市の他の取り組みについてもご覧になってみてください。
(八千代市緑の基本計画/第5章)
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/content/000087901.pdf
基本方針全体

参考/
八千代市ホームページ/八千代市緑の基本計画(改定版)
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/142500/page000022.html

八千代市の公園・スポーツ施設
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/town/category00000320.html