八千代市政を考えるブログ

千葉県八千代市では、今どんなことが問題になっているのでしょうか?
身近な疑問、改善できそうなこと、千葉県から見た八千代市など、さまざまな角度から考えてみました。

八千代市長(2017.5月就任)のはっとり友則です。
現在取り組んでいる政策、進捗状況なども併せてご報告していきます。

八千代市は、千葉県の中でも(千葉市を除いて)6番目に人口の多い市です。
令和2年3月末に人口20万人を超えたことは、市ホームページや広報やちよでも目にした方が多いと思いますが、この「人口20万人以上」という要件を満たすと出来ることがあります。
それが、中核市への移行です。

中核市というのは、平成8年に施行された制度です。
従来は、都道府県から多くの事務権限を移譲された政令指定都市(千葉県では千葉市が該当)か、その他の市町村という枠組みの中で地方行政が行われてきましたが、人口規模や事務処理能力などには大きなバラつきがあります。
そこで、人口20万人以上という要件を満たした市の申し出があれば、市議会の決議等を経て「中核市」に移行することが出来るようにし、政令指定都市と同じように権限の一部を県から担うことで、市独自で行うことが出来る行政サービスの幅を広げられるようになりました。

中核市のメリットについて
中核市について
「指定都市・中核市・施行時特例市の主な事務」総務省ホームページ内


上の表でも分かるように、中核市になると、一般市であれば都道府県が行う事務のうち、都市計画・環境保全・福祉・教育・保健衛生といった市民サービス向上に直結するような仕事が、市に任せられるようになります。
また、関与の特例(=知事の認可や承認、命令などの関与を必要とせず、市単独で行政執行を図ることができる権利)についても、「福祉に関する事務」に限り認められるようになります。ちなみに、政令指定都市の場合は事務全般が対象です。

中核市になるメリットの例を挙げると、例えば都道府県事務所まで手続きに行く必要があったことが市の手続きだけで完結できるようになるので、事務作業の効率化(スピードアップ)を図ることができたり、保育所や養護老人ホームの設置や運営基準などを独自に設定できるようになるなど、市の実情に合わせたまちづくりがしやすくなります。
また、保健所の設置が義務付けられます。
新型コロナウイルス感染の件で、千葉県以外に独自で陽性者の調査を行うことが出来るのは、政令指定都市である千葉市のほか、県内で中核市になっている船橋市と柏市の3市のみです。これは、政令指定都市とそれに準ずる権限を持つ中核市は、(県の管轄から外れ)保健所を設置し独自で運用しているからです。
感染症をはじめ、さまざまな保健所業務を県を介さず市役所が担うので、国からの情報も直接市に届けられるため、より迅速な対応が可能になるという大きなメリットがあります。


特に新型コロナの状況下にありますので、皆さんからも「中核市への移行を検討しないのか?」といったご意見や質問が寄せられています。




八千代市は中核市に移行するべきか
前置きが長くなりましたが、今回の本題「八千代市は今後中核市に移行するべきか?」という話です。これに関しては、私としては中核市に移行する必要はないと考えています。
実際に中核市へ移行し、「メリットよりデメリットのほうが大きかった」という話を私が県議時代に聞いたこともあります。
その主な原因は、膨大に膨らむ市の人件費負担です。

「県から権限を移譲される」「市の独自判断でサービスが展開できる」というと聞こえは良いですが、裏を返せば、今まで県職員によって賄われていたサービスの大半を市職員で行わなければならないということになります。
特に、保健所や産業廃棄物に関する業務は高度な専門知識を要するものも含まれますから、市職員の育成が不可欠になります。多種多様な市民サービスを県職員に頼らず引き継ぐためには、当然職員の数も相当数確保する必要が出てきます。
中核市へ移行する場合、県から移譲される事務に必要なランニングコストは地方交付税でカバーできる見込みがありますが、保健所など新たに施設を準備したり、市職員の増員や育成にかかる費用など、もろもろの初期費用に対しては国からの支援が限られているため、市の財源に余力がなければ実現が厳しいと言えます。

八千代市の人口は、今後伸びても21万人に留まり、令和7年を境に減少傾向になると予想されています。「20万人以上」という要件ではあるものの、実際に中核市となっている船橋市は64万人、柏市は43万人です。市川市や松戸市はどちらも50万人目前ですが、中核市に移行するという選択は取っていません。

魅力的なメリットもありますが、八千代市が選択するには財政面、そして市民サービスの観点からもデメリットが大きいことから、恐らく今後もこの「中核市に移行するか?」という議論は上がらないだろうと思われます。


(ご参考)
総務省ホームページ「地方公共団体の区分」
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/bunken/chihou-koukyoudantai_kubun.html

6月には落ち着いてきたかのように思われていた新型コロナウイルスですが、千葉県内はじめ近隣都県で陽性者の報告が増え始め、今月に入って再び八千代市内でも感染者が確認され始めました。
市民の皆さんからも、Twitterでこのようなコメントが寄せられています。
 


そこで今回は、新型コロナウイルス第2波に備えた八千代市の対応について、特に教育面と独自支援策の2点に絞ってお話します。

1.オンライン授業導入の進捗について
八千代市には、公立小中学校が計33校あります。
いずれの学校も普通教室にLAN整備した上で、電子黒板や(一人一台使用できる)タブレット型パソコン、学習支援ソフトウェアなどを2018年9月から一斉導入(6年間のリース運用)しており、教育のICT化活用事業に取り組んできました。
しかしながら「家庭と学校を結ぶオンラインによる活用」という使い方は想定しておらず、(設備的な環境は整っていても)現場でオンライン学習に対応できる人員の有無などさまざまな理由から、学校間で実施状況に格差が生じてしまいました。
実際に5月時点で活用出来ていたのは数校であったと聞いています。

6月の分散登校頃には、主に中学生を対象とした学習フォローに取り入れたり、家庭でネット環境が無い生徒に対して学校のICTルームを提供するなど、導入状況に進展が見られるようになりました。
その後は通常日課に戻りオンラインは不要になったものの、いつまた第2波が来るとも限りませんでしたから、市教育委員会では未対応の学校へオンライン学習環境の整備を促してまいりました。
現時点での状況を確認したところ、「市内すべての小中学校で、いつ休校措置が取られてもすぐオンライン学習へ切り替えができるよう早急に対応を進めている」という回答を得ています。全33校が準備完了との報告を早期に実現できるよう、改めて市教委に要請したところです。

(休校措置の判断について)
八千代市では、市内公立小中学校に通う児童生徒に一人でも陽性が確認された場合は、当該学校を即日休校にします。なお、休校期間は習志野保健所の指導のもと決定されます。最低3日間、状況によっては10日間程度と聞いていますが、こればかりは実際に発生した時点で保健所の判断となります。
また、児童生徒に濃厚接触者が発生した場合、該当者は出席停止となりますが、学校自体の休校は「陽性」が確認されるまで行われません。これは、今のところ実際に濃厚接触者に指定した方をPCR検査した結果、ほとんど陽性が出ない状況であることを踏まえたものです。
6月中旬まで行ってきた休校措置や分散登校の影響で、夏休み短縮や土曜授業の導入をしても現時点でかなりギリギリの授業時間となっています。
これ以上の休校を出来るだけ回避しつつも、感染拡大防止と両立させるための判断です。
同じ理由から、休校は陽性が発生した学校のみとし、近隣の小中学校は休校措置を取りません。とは言え、市内複数校で発生し始めるなど状況がより複雑に悪化した場合は、対応について速やかに協議・判断します。

学校教育で学ぶすべてがオンライン学習で対応できるわけではありませんので、出来る限り登校できる環境を維持できるように、引き続き市教育委員会や各学校と連携を図りながら、感染防止対策に取り組んでまいります。


2.八千代市の独自支援策について
6月末に新型コロナウイルス感染症に伴う独自支援策第3弾を専決処分し、いずれもすでに実施しておりますが、同時に第4弾の内容についても市役所関係各所で取り纏めを進めております。
第1弾から第3弾までは、とにかくスピーディーさを優先し、急を要する方々への対策を中心に行ってまりましたが、財政的にも限られた予算を投じることになりますから、次の施策は多少時間を使って問題点を洗い出し、より効果的な支援について整理しながら検討を進めています。
早い段階で執行部での取り纏めが済むようであれば、再び専決処分を考えています。

第4弾支援策の内容については、再び金銭的な支援も含まれるだろうと見込んでいますが、概要が報告できるタイミングになりましたら、速やかにTwitterもしくはブログ等で皆さんにお伝えしてまいります。


PCR検査結果について
余談ですが、「濃厚接触者のPCR検査結果は正しいのか?」といった不安が生じているようです。





これに関してお伝えしておきます。
保健所では陽性者が発生した場合、濃厚接触者と思われる方々に聴き取り調査を実施した上で濃厚接触者を指定し、検査を実施しています。
そのため、例えば同じ「園児」であっても、検査対象は一律ではありません。
また、結果に関しましても、結果を偽って陰性とすることは一切ありませんのでご安心ください。

※補足
濃厚接触者が生徒児童の場合、出席停止となります。その後、感染の恐れが無いと医師に認められるまで登校を控える措置を取ります。
(市教育委員会より)
https://www.yachiyo.ed.jp/yachiyo/wp-content/uploads/2020/06/PDF-1.pdf


新型コロナウイルスがどのような経路で、どのような形で感染を広げているのか、不透明な部分が大きくご不安になられることが多いと思います。
市としても出来る限り速やかに対応し、市民の皆さんへ過度なご心配をお掛けしないよう配慮してまいります。

2020年7月11日(土)から、八千代台駅西口のエレベーターが新設されます。
地上と改札階を結ぶエレベーター設置については、地域の皆さんに長年切望されてきた課題でした。
今回はこの経緯についてお話します。

西口エレベーター
位置などの詳細はこちら(八千代市ホームページより)
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/140500/page100138.html


京成線沿線は開発が先行して進んでいましたから、沿線にお住まいの方々の高齢化が進み、特に特急停車駅のエレベーター化が進められてきました。
八千代台東口側には、すでに十何年も前に設置が完了しているにも関わらず、西口は一向にその気配がありません。この原因は、歩道の幅がエレベーター設置の規定に合わないためというものでした。スペース的に難しかったため東側に設置したという経緯があります。

(写真は、西口エレベーター設置前の様子です。)
設置予定八千代台西口エレベータ
しかし、現在線路で分断されている八千代台駅の構造上、西口側へのエレベーター設置は別問題です。
八千代台自治会の強い要望事項でもありましたから、私が市長に就任してから「本当に設置できる可能性がないのか?」を確認するよう指示しました。
すると、現状では物理的に設置不可能とされているものの、「車道を縮め歩道を拡幅すれば可能」という回答が得られたため、市で歩道を可能な限り広げる工事を行うことを前提に、2018年の時点で京成電鉄(株)に打診。無事に設置の方向で着手していただけることになりました。
上の写真ではベビーカーも通れないほど狭い箇所が確認出来ますが、現在は拡張工事が済んで十分な歩道幅が確保されています。


現在、勝田台駅南口についてもエレベーター設置と駅広の整備を進めています。
こちらについてはまた後日、ご紹介したいと思います。

市内小中学校では、今年の夏休みが8/1~8/17までとなっています。
それに伴い、例年には無い真夏の時期に学校給食を提供しなければならず、調理場で勤務する方々への早急な暑さ対策が求められていました。
今回は、八千代市の対応についてお話します。

市内には、学校給食調理場が計6カ所あります。
そのうち、平成25年に高津調理場から移転・新設された八千代市学校給食センター西八千代調理場については、エアコン完備のため対応は不要なのですが、残り5カ所についてはエアコンがありません。今からの設置はこの夏に間に合わないため、別の方法で緊急対応しました。

まず、村上調理場については、施設も老朽化しており(令和4年に移転も予定されているため※)エアコンは未対応です。毎年スポットクーラーを1台レンタルして対応してきましたが(例年通り既に設置済み)、今年度は真夏の環境下での調理が続き、1台では不足が想定されることから増設を検討しております。

そして、自校給食(市内2カ所の給食センターではなく、学校に併設された給食調理場から提供)がある市内4校の調理場もエアコンがありません。
新木戸小学校、阿蘇小学校、萱田小学校の3校については、今月7月から来月にかけての2か月間、スポットクーラーを急遽レンタルで対応することになりました。既に導入済で、今月より稼働しております。

残り1カ所の大和田小学校については、学童保育所の工事が予定されていることから、例年給食最終日となる7/17(金)までは給食を提供し、7/20(月)から弁当業者に委託する予定となっています(調理場を使用しない形で対応)。
詳しく申し上げますと、大和田小の敷地内に学童保育所施設を新設する予定なのですが、この場所が給食室に近接しているため、仮に給食を重視すると来年4月の学童のサービス開始が遅れてしまいます。待機児童の多い大和田地区の学童保育の対策と、(ゆくゆくは自校給食がなくなる前提での)学校給食の両立を図るため、今回は弁当対応にさせていただきました。


※補足
老朽化が進む村上調理場は、令和4年9月稼働を目指し(仮称)八千代市学校給食センター東八千代調理場へ移転・新設予定です。災害発生時の炊き出し拠点としても想定しており、市内2カ所の調理場は新川を挟んで東西に配置されます。
(詳細はこちら)
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/603000/page100024.html


余談になりますが、避難所における暑さ対策も現在準備中です。
調理場のようにスポットクーラーを置く場合は、排気が必要となることから、台風本番の時期までには間に合うように大型扇風機を9月補正予算で購入予定です。

約6年半前、台風被害で八千代1号幹線沿いが浸水※し、多くの家屋や車の浸水被害が発生してしまったことは記憶に新しいと思います。被害が拡大した原因として、水位警報装置の整備不良や避難の事前周知不足、対策本部設置の遅れなどが挙げられていますが、市民の皆さんを救うためには「的確な判断」そして「迅速な対応」が不可欠です。

私は市長就任にあたっての公約として、「水害・地震など災害時の円滑な対応を目指し、自衛官による防災危機管理監の常駐の実現」を掲げていました。
今回は、このお話をしたいと思います。

※補足
現在は、「八千代1号幹線浸水対策調整池築造」を完了し、2018年から八千代1号幹線水位ウェブカメラを3か所に設置し常に監視できる状態に改善しています。
(八千代1号幹線水位監視カメラの公開について)
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/802000/page100040.html

1号幹線水位カメラ

災害が発生したときや被害を事前に防ぐために、地方自治体には「危機管理監」というポジションが置かれています。具体的には、豪雨や台風などでの水害や地震による倒壊などの緊急事態が発生した場合の災害対策本部の運営を担ったり、自衛隊との連携を図ること、また被害を未然に防ぐ対策(危機管理マニュアルや避難設備の整備や職員・市民への訓練など)を講じる役割を担っています。

従来は、例えば八千代市でも環境部次長などが兼任してきたポジションであり、専門の人間を置くという事例は国内でも少なかったのですが、危機管理に精通した人材を置くことでより的確な判断が出来るという理由から、近年(特に東日本大震災以降)は専門家を置く地方自治体が増えています。
「職員に専門的な研修を受講させることで対応すればよいのではないか?」という声も聞かれますが、養成期間に時間を要することや、人員配置が代わる可能性があることを考えると、いつ起こるか分からない危機的状況に備えるという観点から、長年知識を重ねてきた方を登用することが望ましいと思われます。
私もこの考え方は取り入れるべきだと考えており、就任後から早速適任者選びを始めました。

専門家には、「いざという時に連携が不可欠な自衛隊」とのパイプを持ち、且つ長年の勤務で防災や危機管理に関する知識や経験が高い自衛官の方を市役所の一職員として駐在いただく方向で進めました。
「専門知識を持つ方」という観点で言えば自衛官にこだわる必要はないかもしれませんが、やはり実際に被災地での凄まじい状況や避難所の実状を目で見て、第一線で解決されてきたという経験ほど貴重なものはありません。
ちなみに、退職自衛官を起用すると国からの金銭的な支援を受けられるというメリットもあります。

選任に1年かかってしまいましたが、公約どおり、2018年から八千代市には退職自衛官の駐在が実現しました。
この方の最終階級は将官(陸将補)です。陸上自衛隊の中でも大変上位の役職に就かれていましたので、豊富な経験はもちろんのこと、ずば抜けたプロの危機管理判断、そして防衛関係の強いパイプをお持ちです。
八千代市の組織の上では「危機管理監」は総務部に属していますが、実際には市長直属です。的確な判断を迅速に指示・行動に移せるようにしています。

この効果が遺憾なく発揮されたのが、まさに昨年の台風15号・19号での対応でした。
さまざまな情報を前に、どの道路が水没しそうか?どのような被害がどこで発生しそうか?といった判断が大変早く、しかも的確だったので、自信を持って事前に防災無線や広報車、災害メールなどを使って避難指示や交通対応などを速やかに行うことが出来ました。
そのため、八千代市では2013年の台風時のような大きな被害に至りませんでした。

今も九州地方で大変な被害が発生しています。
八千代市でも今後の自然災害に備え、出来る限り早めに情報を発信してまいります。
ぜひ皆さんも、災害・緊急時に備えて「やちよ防災メール」への登録にご協力ください。
(詳細はこちら)
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/121500/page200134.html



ご参考/
八千代市危機管理課
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/121500/

「やちよ防災メール」
市から発信する防災情報、防犯情報、環境情報、火災情報などの中から、任意の情報を登録することで自動受信できます。
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/121500/page200134.html

「千葉県防災ポータルサイト」
10分毎に雨雲の様子や警報、避難に関して情報が更新されます。
http://www.bousai.pref.chiba.lg.jp/portal/

防災対策について その3(2013年11月18日)

新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴う就労制限で、多くの方々の給与所得に影響をもたらしました。中でも「就業環境の変化による影響を受けやすい」ひとり親のご家庭には、経済的支援を行うことを目的として2020年4月分の児童扶養手当支給者に対して一律3万円の臨時給付金の支給を行いました。
「八千代市ひとり親家庭緊急支援事業臨時給付金」
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/83200/page100001_00009.html

しかしながら、公的年金を受給されている方は支給対象外となるため、次のような声がTwitterで寄せられています。



そこで、今回はこの「ひとり親家庭への3万円上乗せ臨時給付」に関して、公的年金受給者への支給の考え方についてお話します。

給付の条件には、「児童扶養手当受給者」であることを設けています。
この児童扶養手当というのは、子育て中のひとり親に対して助成を行う制度です。
ひとり親の就労による所得が、基準額(子1人扶養の場合は所得230万円/年)に満たない場合に、規定の児童扶養手当(子1人扶養の場合は上限43,160円/月)を支給することで生活費を補填する意味合いがあります。
ひとり親のご家庭の将来的な自立をサポートする役割を担っているので、この助成を受けるには「ひとり親が就労し、自らが報酬を得ている」ということが基本になります。

さて、一方で「公的年金受給者」ですが、これは老齢年金や遺族年金、障害年金、労働者災害補償による労災年金などを受給されている方が該当します。
これを受給しているひとり親のご家庭は、新型コロナウイルスによる「所得の変化の影響」は受けにくいと考えられます。今回の臨時給付の主たる目的が、「緊急的・一時的な経済的困窮の救済」と位置付けているため、例えば、所得が多く4月分の児童扶養手当が支給されない方にも給付しないことと同じように、公的年金受給者の方も支給対象外としました。

(補足)
ただし、児童扶養手当と比較して、公的年金の受給額が下回る方については給付対象となっています。
これは平成26年12月に児童扶養手当法が改正されたことに伴います。
余談ですが、来年の令和3年3月からは、障害者年金の受給者に関して改正が行われます。これによって、障害者年金を受給するひとり親のご家庭に関しては、ほとんどが児童扶養手当支給対象者になる見込みです。

八千代市のように児童扶養手当に対して上乗せ支援を行った近隣市に関しても、公的年金額が児童扶養手当額を上回っているひとり親家庭に対して支給は行っていないと回答を得ています。
限りある財源をどのように救済に充てていくか、この指標づくりは大変苦しい判断になりますが、ご理解いただければ幸いです。
とは言え、このように声を届けていただけることは今後の検討の糧になります。
今後も市民の皆さんからのご意見を参考に、実状に即した施策を進められるように取り組んで参ります。

東葉高速鉄道は開業から間もなく25年を迎えます。

都心へのアクセスが便利で、今や八千代市の発展に欠かせない「宝」です。しかしながら、その運賃の高さは「八千代は近くて遠い」と利用者に二の足を踏ませるほどネックとなっています。
運賃が下がることで人口流入が見込まれれば、不動産価値の上昇による八千代市への見返りは計り知れません。税収増による市民サービスの向上も期待できます。

この東葉高速線の運賃値下げについては千葉県議時代からずっと申し上げてきましたし、何より市民の方々にも長年望まれてきたことです。しかしながら、単純な値下げの模索や検討をただ訴えるだけでは、何も変えることはできません。
八千代市は、千葉県、船橋市ともに主要株主となっており、合計約80%もの株を所有するため、「八千代市長」というのは取締役として経営にも関与できる立場にあります。
また、長期間に渡って利子補給を市税から投入している状態でもあります。
もはやこの問題を解決するべく向き合っていくことは、政治の責任であると考えています。

(6/24開催された株主総会後の取締役会にて)
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私は八千代市長に就任する以前から、「東京メトロとの経営統合構想」について歴代社長と何度となく打ち合わせを重ねてきました。
その中で、運賃値下げのためには、東京メトロとの合併協議が不可欠であるという結論に至っています。経営統合が実現できれば、当然運賃も東京メトロと統一されますから、東京メトロ路線距離で換算した運賃になればおのずと現状より大幅な値下げとなるわけです。
例)東葉勝田台から大手町まで ⇒ 36.3km
「28~40km」の東京メトロ旅客運賃/320円(きっぷ乗車の場合)
https://www.tokyometro.jp/info/info_1900905.pdf

東葉高速鉄道は、元々東京メトロ(旧営団地下鉄)東西線の延伸で計画されていたことであり、今後も継続して需要が見込まれていることから、経営統合には東京メトロにとっても大きなメリットがあると考えられています。実際、東葉高速鉄道は経常利益及び当期純利益が平成22年度から10年連続黒字であり、2019年度決算では開業以来最高となる輸送人員を更新しています。
そして債務超過額(平成31年3月時点で約113億円の債務超過)は減少傾向にあり、今後1~2年のうちに解消できるという見込みとのことです。債務超過の解消無くして合併の話は進められませんから、大変喜ばしい限りです。
しかしながら、依然として長期債務は2,471億円余り存在しており、その償還が経営を圧迫し続けていることが経営上の大きな問題となっています。これを解決し、東京メトロとの経営統合を進展させるためにも、抜本的な経営健全化に取り組んで負債をいかに圧縮するかがカギと言えます。

東京メトロとの経営統合実現に向けて必要なステップとして考えるのは以下3点です。
1.東京メトロを上場企業にする
2.超低金利のうちに固定金利に借り換える
3.緑が丘車両基地の活用を訴える

1.東京メトロを上場企業にする
運賃値下げを実現するには東京メトロと合併して、東葉高速線を東西線にするしかないと考えています。そのためには、一般的上場企業にならなければ話が始まりません。
東京メトロは交通営団を民営化する際に設立された会社で、現在の株主は国と東京都が保有しています。上場企業への働きかけは、国を通して行う必要があります。

2.超低金利のうちに固定金利に借り換える
東葉高速鉄道は開業から20年経ったので、ようやく負債の借り換えが可能になりました。
10年連続黒字の今も、長期負債の金利が1%でも上がれば利益が吹っ飛ぶため、このままでは経営上のリスクが大きすぎます。もし、この超低金利のうちに固定金利に借り換えられれば、このリスクが回避できるほか、負債の縮小にもつながる見込みです。

3.緑が丘車両基地の活用を訴える
東葉高速鉄道が所有する、広大な緑が丘にある車両基地は、東西線の行徳・深川にある2カ所の車両基地を合算した面積に匹敵する規模です。統合が実現するとなれば、この緑が丘車両基地で東西線が保有する車両の多くを収容できますし、より効率的な運用が見込めます。
活用によって不要となる東西線の車両基地の一部を売却することで、負債の圧縮を実現します。
車両基地


関係自治体(千葉県・船橋市・八千代市)が早急に国土交通省の指導を得て、東京メトロと東葉高速鉄道(株)の経営統合をお願いし、運賃値下げを実現することこそ政治の責任であると確信しています。 
そのために、私は就任後、都度の取締役会での発言はもちろんのこと、関係各所へ働きかけを行ってまいりました。

【市長就任以降の取り組み状況】
・2017年5月就任後、4年間空席だった副市長の選任のため、森田県知事に適任者のリストアップを依頼。財政のことや東葉高速の合併を進める上での知識に明るい伊勢田氏を選任。
・2017年6月29日、東葉高速鉄道の取締役会にて「東葉高速と東京メトロの合併」等について意見交換の場を設ける意向を示す。
・市教委主催の八千代市校長会で、東葉高速の運賃値下げの有用性などについてスライドを使って紹介するなど、各所で説明を行う。
・東葉高速鉄道(株)の自立を促すために、2018年の取締役会にて遠山千葉県総合企画部長に対し、千葉県のリードで知事、船橋市、八千代市の市長連名で国に対する要望書を提出するよう要望。
・2019年1月29日、高橋千葉県副知事と松戸船橋市長と共に「東葉高速鉄道に対する国の支援を要請する要望書」を持参し国土交通省に陳情。運賃値下げのための支援策を持って国へ要望しました(森田千葉県知事にずっとお願いしてきたことが実現しました)。
2019.1.29_提出
(補足)
ちなみに、「国への要望」は13年前の平成18年に一度実施されています。
その当時も、八千代市は千葉県らと共に国へ負債支援を要請したのですが、当時は一企業に優遇できないことや、自治体が沿線開発を努力する余地があることを理由に突き返されました。
時は経ち、今や緑が丘から東葉勝田台まで十分に発展し、また沿線市による支援総額を見れば、もはや民間規模の話ではないことは明らかです。今回の陳情は、東葉高速鉄道の運賃値下げに向けた東葉高速鉄道の自立に向けての大きな一歩であると確信しています。

・2020年6月、株主総会終了後の取締役会で「今後1~2年の内に債務超過が解消出来る見込みであることは喜ばしい。 八千代市は令和7年に人口のピークを迎えるが、沿線人口の増加は今後今までのようなわけにはいかないことから、会社として更なる経営努力が必要であり、経常経費の削減に合わせて乗客増につながる方策を検討すべきである」旨を発言。運賃を下げることにより、乗客増を図るための伏線としての意図があります。


市長選の時から、「東葉高速鉄道の運賃値下げは本当に出来るのか?」と多々ご質問を頂きますし、当時の他候補者の皆さんも「そんなことは出来ない」と仰っていました。
しかしながら、まず大前提として、自治体の長となる者が夢を語らずに、誰がこの街を良くしていけるのでしょうか?
当然この問題は、簡単に解決できる話ではないことは承知しております。
だからこそ、県議時代から東葉高速鉄道(株)の歴代社長や関係諸団体と幾度となく打ち合わせを続け、この問題の解決を訴えてきました。

公約実現に向け、 今後も引き続き働きかけを進めてまいります。


参考資料/
東葉高速鉄道(株)2019年度決算報告(事業報告・貸借対照表・損益計算書)
http://www.toyokosoku.co.jp/wp/images/2019report.pdf

東葉高速鉄道の経営健全化方針(千葉県作成 平成31年3月)
https://www.pref.chiba.lg.jp/gyoukaku/gyoukaku/about/koumokubetsu/documents/kenzenkatouyouhonbun.pdf

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